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作品 馬乗り

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

馬乗り

© 1993 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この男性小像は、釘で打ち付けられた桶の三脚の把手の頂点を装飾していた。この奉納品は、幾何学様式時代のブロンズの希少性のため、特に貴重なものとされている。小型の馬に伴われていたとこの小像は、その手に武器と馬の手綱をもった馬乗りまたは戦士を表現している。体の図案化とボリュームの欠落は、紀元前8世紀後期に製作された壺の装飾を支配するものと同一の思考を持ち合わせている。

釘で打たれた桶の三脚台の把手装飾

紀元前8世紀、幾何学様式時代の間、釘で打たれた桶のブロンズ製三脚台は、貴重な奉納品であった。それは、オリュンピア、デルポイ、アテナイのアクロポリスのような大神殿の神々に、貴族階級の者が捧げた奉納品であった。この品は初め台所用品として使用されたが、早々に、鉄の希少性より特に貴重な奉納用鍋になり、実用的な役割は消えていった。三脚台はより高く、その装飾は豊かになり、型押しや、刻まれた線と幾何学模様により豊かになっていった。8世紀中旬より把手は、動物や人物像により装飾されるようになる。馬術師、戦士、馬、奉納者の社会的地位の印などが別に鋳造され、釘で固定された。オリュンピアで発見されたこの男性小像は、三脚の装飾に属していた。足の下にある鋲が付いた横板の存在は、この小像が器具の円い把手の頂点に固定されていたことを示す。これに小型の馬が伴われていたとは確実であろう。

幾何学様式時代の陶器の反映

戦士または単なる馬乗りのこの男性像は、かつては今日失われたその象徴の品々を手に持っていた。彼は、左手には馬の手綱を持ち、右手には槍と思われる武器を振り上げていた。体の図案化とボリュームの欠落よりこの小像は、同時代の壺に描かれた黒い輪郭の立体的な反映のように見える。この人物は、きわめて簡略化されて表われている。その上半身は、三角形に縮小され、十字を形成する首の付け根、両腕、胴体は、それぞれ置き換えることができる。両腕は細長く、現実の感覚が無く、両脚は、より太く模られているが、同じく筒状の外見が見受けられ、それらはとても長い。壺に描かれた輪郭のように、鋭い顎の顔は、鼻を表す一つの突起と目を表す二つの窪みにより生命感を与えられている。

コリントスの製品

このブロンズ製の小像は紀元前740年頃に、蝋型無垢鋳造技術を使い製作された。これは、アルゴス、スパルタ、アテナイなどの都市とともに、大量生産されたブロンズ像が存在する都市のうちの一つであるコリントスの工房に帰属される。ブロンズ像はその後、紀元前8世紀の間広く普及した。実際、細い輪郭と長細い人物像、そして顔の菱形は、デルポイやオリュンピアの神殿にて奉納され、出土されたコリントスの複数の小像の様式に類似する。

出典

Rolley Cl., Les Statuettes de bronze, FD V, 1969, pp. 25-26, fig. 8-10.
Schweitzer B., Die Geometrische Kunst griechenlands, 1969, pp. 135-139, pp. 150-151, planches 127, 172.

作品データ

  • 馬乗り

    紀元前740年頃

    1884年購入

    オリュンピア、ギリシア

  • ブロンズ製小像、無垢鋳造、はめ込まれた部品

    高さ:15,8cm

  • コリントス、ギリシア

    Br 82

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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