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作品 鬼神パズズの銘の入った小像

古代オリエント美術部門 : メソポタミア

鬼神パズズの銘の入った小像

© 2007 Musée du Louvre / Thierry Ollivier

古代オリエント美術
メソポタミア

執筆:
Kalensky Patricia

パズズは地下世界の鬼神に属しており、時にはその人格は吉兆の目的に使われる。この青銅製の小像はそれらの中で最も完全に表現されたひとつである。翼の裏面をおおう碑文には「我パズズ、ハンビの息子、猛威を振るい荒々しく山から出てくる大気の悪霊の王者である」と彼の人格を定義している。

神話的な混成神

紀元前1千年紀にパズズはこのように合成された形相を呈して現れた。それは犬と野獣を同時につかみ人間の体とグロテスクな「竜神」の頭をした創造物であった。彼は猛禽(もうきん)から借りた脚と二対の翼をもつ四翼の精霊の姿で表されている。また蠍(さそり)の尾をつけた彼の身体は、たいていの場合鱗に覆われている。

守護神の役目

翼の裏面をおおう碑文には、彼の人格が定義されている「我はパズズ、ハンビの息子である。山から猛威を振るって荒々しく出てくる大気の悪霊の王者、それは我である」。パズズは特にペストを運んでくる西風の不吉な風に結びつけられた悪魔である。鱗状の身体と同じようにその忌まわしいグロテスクな顔立ちは、悪の力を払いのける厄除けの力をもっているが、ある状況では、彼は守護神として称されることがある。事実、冥界で生まれたこの悪魔は他の悪魔を追い払う力を備えていた。それゆえ特に病をもたらそうと人間を襲う彼の妻ラマシュトゥを地獄へ追いやるという厄除けの御守として祈願されていた。

アッシリア時代に特に好まれたイメージ

1千年紀のアッシリア美術において、パズズは多数の青銅製の小像あるいは護符の形で広く表現されている。それらはテラコッタのような素朴な素材または凍石や碧玉(へきぎょく)のようなより高価な素材など様々な素材を使って作られた。当時は、この悪魔の人格に結びついた信仰と呪術の実践が急増していた。像の頂上に鐶(かん)があることから、この種類の物が首にかけるかあるいは住居にとりわけ病人の寝室に吊り下げるものであったと推測される。古代オリエント世界では、他にもベス神やフンババのような地下世界の鬼神が同様に扱われていた実例がある。

作品データ

  • 鬼神パズズの銘の入った小像

    紀元前1千年紀

    メソポタミア、イラク

  • 青銅製

    高さ15cm、幅8.60cm、奥行き5.60cm

  • 1872年取得

    MNB 467

  • 古代オリエント美術

    リシュリュー翼
    1階
    メソポタミア:シリア北部 アッシリア ティル・バルシプ、アルスラン・タッシュ、ニムルド、ニネヴェ
    展示室6

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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