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作品

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ローマ美術

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© 1999 Photo RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ローマ美術

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この鶏はガロ・ロマンにおける、動物を模った奉納物の豊富な生産を示している。この鶏は、おそらくルグドネンシス、現在のリヨンの神殿に置かれていたもので、その地で2世紀に制作されたと思われる。
この小像はおそらくメルクリウス神の肖像の近くにあったと思われる。職人は、ガリアの装飾趣味と古典的写実主義を組み合わせ、鳥の動きや姿勢に対する注意深い観察力も目を引く、彫金細工の傑作品を制作した。

奉納のための鶏

この大型のブロンズ製の鶏は、ソーヌ地方にある古代ルグドネンシス、現代のリヨンにて発見された。それは、ローマ属州ガリア地方のこの土地にて紀元2世紀に制作されたと思われる。この小像は奉納の役割をもっていた。それは、神殿に奉られていたにちがいない。そこでは、この動物に付与された、又はこの動物が伴った神の能力のため、それらの小像は崇拝の対象になった。後者の場合、この彫刻はメルクリウス神の大きな肖像に伴っていたと思われる。鳥は大抵の場合メルクリウス神にささげられ、ガロ・ロマンの多くの作品にてこの神の脇に置かれている。この動物はこの時代の美術によく登場した。というのもローマ人はラテン語のgallus(ラテン語で鶏)とGallus(ガリア人)の言葉遊びを大いに楽しんでいたからだ。

古典的写実主義とガロ・ロマンの装飾趣味の統合

蝋型空洞鋳造技術にて制作されたこのブロンズ像は、古典的写実主義の精神とガリアの装飾傾向が巧妙に混じ合っている。この作品は、細部の綿密な探求と、右脚を前に出し、動いている状態で描かれた、鳥の動きと姿勢の注意深い観察の賜物である。しかし彫金術の傑作品であるこの鶏は、この主題を純粋に装飾物として捉えていた、ガロ・ロマン人の好みも反映している。この作者が示した、羽の配置や、切り込みの細かさ、そして自然主義的な正確さは、装飾そのものに対する彼らの趣味を明示している

ローマの動物ブロンズ彫刻

ローマとガロ・ロマンの動物美術は、帝政時代に特に華やいだ。ブロンズ鋳造師は多くの小型奉納品や、個人の住居を装飾するための小像を数多く制作した。神にまつわる象形や装飾のモチーフに加え、奉納品の多くは動物相を表現している。ライオン、雄牛、馬、鹿、熊そして多種の鳥(特に鷲や鶏)は職人の装飾レパートリーを満たしていた。女のスフィンクスやグリフォンなどの空想上の動物もその中に存在する。ギリシア、エトルリアの伝統の後継者であるローマ人は、多くの場合ヘレニズム時代の題材に大きく影響を受けている。

出典

Hachet J.-Ch., Les bronzes animaliers. De l'Antiquité à nos jours, Paris, 1986, p. 46, fig. 52

作品データ

  • 紀元2世紀

    リヨン、旧ルグドゥヌム、ソーヌ地方にて発見

    ガリア、ルグドネンシス?(フランス)

  • ブロンズ空洞鋳造、尾の大羽は付

    高さ56.8 cm

  • 1858年購入

    Br 1092

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室32

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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