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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>1対の塩入れ
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1対の塩入れ
© 1990 RMN / Daniel Arnaudet
工芸品
18世紀:ロココ
このルーヴルの2つの瓶入れは、有名なパンティエーヴル=オルレアンの食器セットに由来する。この食器セットは、元来トゥールーズ伯ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボン(1678-1737年)が注文したもので、数回にわたって数人の金銀細工師によって完成された。蟹、亀、帆立貝からなるこの塩入れは、トマ・ジェルマンの作品で、一回目の注文品の一部であった。これらはロカイユの傑作であり、トマ・ジェルマンの発想の豊かさを表明するものである。
塩入れ
(食卓中央に置く)装飾台に組み込まれる要素となる前に、塩入れは長い進化の歴史をたどった。それは再び独立したものになった。最初は口が開いていたのが、口を閉じて台に載せられた小さな塩入れが備わるようになる。それらは食卓の上に、断続的に他の容器の間に置かれた。それらはずっと、食卓工芸品の独立した一部の分類をなしていた。ロカイユ様式により、植物や海の動物の意匠を使用することで連想される、用途に合った形をあたえられた。
パンティエーヴル=オルレアンの食器セット
この食器セットのうち最も古いものは、1727年と1736年の間に、このルーヴルの塩入れの作者であるトマ・ジェルマン(1673-1748年)が、トゥールーズ伯、ルイ=アレクサンドル・ド・ブルボンのために制作した。トゥールーズ伯は、ルイ14世とモントスパン夫人の間にできた3人目の準嫡子であり、フランス海軍大元帥であり、狩猟長であった。2人の金銀細工師、アントワーヌ=セバスティアン・デュランと、エドム=ピエール・バルザックの間で分担して制作された、第2段階の注文をしたのはトゥールーズ伯の息子、パンティエーヴル公ルイ=ジャン=マリー・ド・ブルボン(1725-1793年)である。彼の死後は、彼の娘、ルイーズ=マリー=アデライド・ド・ブルボンがその食器セットを受け継いだ。彼女はオルレアン公ルイ=ジョゼフ=フィリップと結婚し、そうして金銀細工品はオルレアン一族の財産となった。恐怖政治の後、オルレアン公爵夫人は、彼女の財産の所有権をとりもどすが、1821年に彼女が死ぬと、金銀細工品は彼女の息子、オルレアン公ルイ=フィリップ(1773-1850年)のものとなる。彼は食器セットにオルレアン家の紋章を加える決定を下す。そしてルイ=フィリップの死後は、食器セットは彼の子孫の間に分散する。
自然主義的な描写
各塩入れは、脚となる渦巻き装飾に帰結する、刳り形に持ち上げられ縁取られた盛土の形をした台座の上に乗っている。この盛土の形の台座は、貝殻を想起させる丸ひだ装飾を施された、小さな台の上に置かれている。この台座の上には、3匹の海の動物が配置されている。中央には亀、右側には蟹、そして左側には帆立貝がみな、草と海藻の層の上に乗っている。それぞれの上部は、ちょうつがいにより開き、金箔を貼った銀製の、取り外し可能な塩入れ―かつてはここに塩が入っていた―が現われるようになっている。亀と蟹の甲羅や貝殻は、精密に彫金で施されており、きめが表現されている。この極めて自然な描写で表わされた海の植物相と動物相は、一方で作者の観察眼の鋭さを、そしてもう一方ではトマ・ジェルマンが、自身の仕事の熟練から達していた、技術の完成度の高さを表明している。
出典
Exposition Versailles et les tables royales en Europe, Versailles, 1993, pp. 275-280.作品データ
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トマ・ジェルマン(1673年頃―1748年) 1720年、パリにて職人資格取得
1対の塩入れ
1734-1736年
オルレアン家パンティエーヴル=オルレアンの食器セット
パリ
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部分的に金箔を貼った銀
高さ9cm、幅26.50cm、奥行き17cm高さ8.50cm、幅26.40cm、奥行き17cm
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1946年、デイヴィッド デイヴィッド・ウェイルの寄贈
OA 9433, OA 9434
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
