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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>1対の砂糖いれ
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1対の砂糖いれ
© 1994 RMN / Daniel Arnaudet
工芸品
18世紀:新古典主義
この2体の砂糖入れはアメリカ人奴隷を象っている。男性と女性がサトウキビの束を背負っている。刻印が押されていないため、作者や注文主を断定することが困難であるが、しかしブルボン公ルイ=アンリ(1692-1740年)所有の砂糖入れだとすることができる。よって製作年は1730-1740年で、ロカイユ様式時代の金銀細工士の豊かな発想を私たちに示す作品である。
砂糖いれ
アンシャン・レジーム(旧体制)下では砂糖はテーブルの上に常に欠かせない調味料のひとつであった。その容器である砂糖入れは17世紀に登場する。1700年頃、その形状は手すり子状になり、先の丸い部分に穴を開けたものが装飾卓上台にはめ込まれた。この形状は18世紀の半ばには消滅してしまった。ルーヴルの対の砂糖入れは丸彫りの小立像のように表現され、アメリカ人奴隷がサトウキビの束を背負った姿を描いている。この砂糖入れの図像(サトウキビ)は用途に合致しており、そのような図像表現はめずらしくなかった。たとえばポンパドゥール夫人もサトウキビを持った人物像の砂糖入れを所有していて、それに類似した作品がマリブのジャン=ポール・ゲッティー美術館に保存されており、製作年は1738-1739年、そしてもう2点類似品がパンティエーヴル公のアネ城の財産目録に見られる。
作者の特定の可能性
金銀細工の調度品で、刻印が押されていないのは非常にめずらしいことである。しかしこれら2点の底にはブルボン公の消された紋章があるのである。公の死後財産目録を読むと、この2体の砂糖入れの記述が見られることが、この紋章の情報を裏付けてくれる。よって、この作品の製作年は1740年(ブルボン公の死亡年)以前となり、様式的には1730以降ということになる。仕事の質から考えると、作者はおそらくルーヴルに工房をかまえて、王家のために製作をしていた金銀細工士のなかにいたと思われる。それらの職人のうちクロード・バラン 2世が、この砂糖入れと似た作品を制作していた。その例としては、サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館に現在保蔵されている3つの装飾卓上台があり、そこには同じような細部の装飾や、人物像への重きが見うけられる。
ロカイユの創造性を示す作品
二人のアメリカ人が立つ、きゃしゃな輪郭の小さな平たい台座は、木の切り株と、すでに切られたサトウキビの根元が、写実的な手法で描かれ、地面を表わしている。男性はサトウキビの束のほかに、肩から斜めに弓と矢筒をかけ、女性のほうは小さなずた袋をもっている。すべての要素は非常に細かく彫金で表現され、ロカイユの金銀細工に特有の、細部へのこだわりを示している。主題自体に関しては、世界の植民地主義的なものの見方から、この時代の異国趣味の、品物や人物像への嗜好がうかがえる。この2体の砂糖入れは、フランソワ=トマ・ジェルマンが1760年に製作した12の塩入れのように、他の作品を先取りするものであった。ジェルマンの塩入れはポルトガルのジョゼフ1世の食器調度類のために製作されたもので、現在アジュダ宮殿とリスボン国立古美術館に保存されており、小さなアメリカ人を象っている。また、1764年に製作されたとされるジャック・ロティエの、ルイ15世の黄金の砂糖入れは、サトウキビの収穫を象った浅浮き彫りで装飾されている。
出典
- Dernières acquisitions du département des objets d'art (1990-1994), Paris, RMN, 1995, pp. 163-165.作品データ
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1対の砂糖いれ
1730-1740年
ブルボン公ルイ=アンリ(1692-1740年)のコレクション
フランス、パリ
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溶解、彫金した銀
高さ28.5cm、幅(底)11cm高さ28.2cm、幅(底)11cm
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1995年、ルーヴル友の会から寄贈
OA 11749, OA 11750
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シュリー翼
2階
ギャラリー・ニアルコス
展示室44
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
