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作品 4つの枝付き大燭台:四季

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

4つの枝付き大燭台:四季

© 1988 RMN / Konstantinos Ignatiadis

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

4つの枝付き大燭台はベルヴュ城にあったものである。彫刻師ジャン=フランソワ・ロルタの制作、古代風にゆったりした布をまとった4人の若い女性の像は四季を象徴している。これらの作品は、ルイ15世の娘である王女たちが、ベルヴュ城の家具調度品を新調するために注文したものである。

ベルヴュ城の洗練

ムードン(パリ近辺)にあるベルヴュ城は、ポンパドゥール夫人のためにルイ15世が要望して1748年から建造が始まった。ポンパドゥール夫人は1757年から1775年までそこで暮らした。1775年に城はルイ15世の娘たち、すなわちルイ16世の叔母にあたる、ヴィクトワール王女、アデライド王女、ソフィー王女のものとなる。王女たちは城を拡張し、流行の新しい様式で装飾することをのぞんだため、それに際して多くの家具調度品が注文、購入された。王女たちがベルヴュ城のために注文した品の数々は、多くがルーヴル美術館に保存されており、そのなかには羽根のはえたライオンの炉端用具や、マルタン・カルランの箪笥とコーナー家具、そしてジャン=フランソワ・ロルタの4台の枝付き大燭台がある。

擬人化された四季

この4つの枝付き大燭台は、おのおのが、古代風にゆったりした布をまとった、若い女性の白色大理石の立像からなっている。各々の女人像は、縦溝が入り、縄刳り形のある長い角柱を手に持ち、そこからは金箔を張った、香炉と3本のろうそく立てが出ている。ろうそく立ては巻いたアカンサスの葉からなり、そこから花と果実の葉飾りがこぼれている。これらの女性像は、斑岩でできた四角形の台座の上に立っている。しかしながら、これらの女性像は一つずつが異なり、各々が四季を表わしている。「夏」(OA5313)は髪の中に麦穂を付け、右手を挙げている。「春」(OA8172)の髪には花が飾られ、左手を挙げている。「秋」(OA8173)は髪に葡萄を付け、右手を挙げている。最後に、「冬」(OA5314)は全体に衣服を着け、左手を挙げている。これらの枝付き大燭台は、カリフォルニア・パレス・オブ・リージョン・オブ・オナーに保存されている、ロルタ作(日付、サイン入り)のものがもう1対知られており、人気があった品だと思われる。ちなみに、当作品には緑青をふいた鋳鉄の型が存在する。

古代懐古趣味を表わす作品

四季の主題は18世紀において、とりわけ庭の彫像の分野でとても人気があった。それは、古代ギリシア・ローマの彫刻から着想を得た作品を発表するいい機会であった。白い大理石も、同じ大理石をギリシアやローマの彫刻士が使用していたということから、効果的に選択されている。人物像の、流れるようで、濡れたような感じさえ与えるドレープは、腰をかるくひねったポーズとともに、同じく古代ギリシア・ローマの彫刻を思い起こさせる。そして卵型の顔や髪型、巻き髪、まっすぐにとおった鼻筋もまたギリシア彫刻を思わせる。ろうそく立ての金鍍金ブロンズの仕上げもまた、そのアカンサスの葉装飾や、煙を出す香炉から、同じく古代趣味の典型的な要素である。王女たちは、この枝付き大燭台のように、1760年代を境に一世を風靡した流行に従う、古代ギリシア・ローマへの幻想を示すような品を選択した。

作品データ

  • ジャン=フランソワ・ロルタ

    4つの枝付き大燭台:四季

    1788年

    ベルヴュ城の王女たちの大広間、チュイルリー宮殿、フォンテーヌブロー宮殿

    フランス、パリ

  • 白色大理石、斑岩、金箔を張ったブロンズ

    高さ40cm、幅46cm

  • (OA5313とOA5314について)1901年国有家具調度品保管所に寄託、(OA8172とOA8173について)1930年にルーヴル美術館に寄託

    3つの照明の大燭台

    OA 5313-OA 5314

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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