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作品 8脚の肘掛け椅子と2脚の長椅子の連作

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

8脚の肘掛け椅子と2脚の長椅子の連作

© 2007 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この一連の作品は、背もたれがまっすぐの肱掛け椅子が8脚に2脚の長椅子からなり、世界の4大州(当時ヨーロッパで知られていた4大陸)をモチーフにした王立ゴブラン織制作所のタペストリーが上張りされている。座椅子と背もたれはルイ=シャルル・カルパンティエ(1730-1788年頃)の制作、上張りに使われているタピスリーはそれ以前に作られたものである。これらの椅子は移行様式の特色を示すものであるが、すでに完全に消化された、ルイ16世様式の装飾要素を提示している。

調度品の制作について

肘掛け椅子のうち、ヨーロッパ大陸を表象しているものの背もたれには、羊飼いの夫婦が、そして座面には牝牛と羊が表わされている。アメリカ大陸は、背もたれにかごを持ったインディアンの夫婦、そして座面にオウムと猿の絵で表現されている。アフリカ大陸は二人の黒人に持ち上げられた黒人女が表象しており、最後にアジアは、背もたれ部分に施された、召使いを従えたトルコ人によって擬人化され、座面には2等の駱駝が描かれている。長椅子2脚はこれらの図象を総括している。一つ目の長椅子の背もたれには港にいる4人の人物が見られ、座面には一匹の猿、2頭の虎、3羽のオウム、2頭の馬が先導する2頭の駱駝に支えられた檻の中に2頭のライオンが見られる。木枠と同時期に制作された二つ目の長椅子には同じ場面が描かれているが、左右が反対になっている。これらのタピスリーは18世紀半ばの(フランス人の)世界観を凝縮したものであり、なによりも西洋人が世界に対してどのようなイメージを描いていたかが分かる。

異国趣味のイコノグラフィー

肘掛け椅子のうち、ヨーロッパ大陸を表象しているものの背もたれには、羊飼いの夫婦が、そして座面には牝牛と羊が表わされている。アメリカ大陸は、背もたれにかごを持ったインディアンの夫婦、そして座面にオウムと猿の絵で表現されている。アフリカ大陸は二人の黒人に持ち上げられた黒人女が表象しており、最後にアジアは、背もたれ部分に施された、召使いを従えたトルコ人によって擬人化され、座面には2等の駱駝が描かれている。長椅子2脚はこれらの図象を総括している。一つ目の長椅子の背もたれには港にいる4人の人物が見られ、座面には一匹の猿、2頭の虎、3羽のオウム、2頭の馬が先導する2頭の駱駝に支えられた檻の中に2頭のライオンが見られる。木枠と同時期に制作された二つ目の長椅子には同じ場面が描かれているが、左右が反対になっている。これらのタピスリーは18世紀半ばの(フランス人の)世界観を凝縮したものであり、なによりも西洋人が世界に対してどのようなイメージを描いていたかが分かる。

移行様式の家具

ブーレ・ド・ヴィヨーモンの妻の2番目の夫の死亡時遺産目録が、これらの世界の4大州を張り付けた椅子を記載しているとすると、椅子の木枠は1760年と1779年の間に制作されたということになる。装飾様式としては、この一揃いはむしろ1770年から1775年代に位置づけられる。実際、背もたれは未だに波打った線を示し、座枠はずっしりとした面持ちで、これは移行様式の家具の特色である。しかしながら肘掛けの支え木の内旋状の形状は、この時代にしてはまだ新しく、これより以後の椅子の前兆となっている。また、この肘掛けの支え木は、さいころ型の連結部分に完全に調和して取り付けられており、このことは家具職人カルパンティエが、この新しい形状の使用を完全に習得していたことを証明している。そして、彫刻の複雑さは、ルイ16世様式の装飾意匠が完全に消化されていたことをも示している。たとえば背もたれには数珠玉飾りのフリーズの、そして座面には中央に花が施された組み紐文のフリーズの装飾があり、これらの装飾要素は10年後にジョルジュ・ジャコブが、サン・クルー城の調度制作のために使うものである。

作品データ

  • ルイ=シャルル・カルパンティエ(1730-1788年頃)、シャルル・アイゼンとピエール・ランファン(タピスリーの下絵)

    8脚の肘掛け椅子と2脚の長椅子の連作

    1748年(タピスリー)、1770-1775年頃(椅子本体)

    フランス、パリ

  • 金箔をはったくるみ材、ゴブラン織のタピスリー

    肘掛け椅子:高さ1.02m、幅0.74m、奥行き0.62m長椅子:高さ0.94m、幅1.87m、奥行き0.70m

  • 1973年、ルネ・グロッグ氏とグロッグ=カルヴェン夫人による寄贈

    「世界四大州の調度品」

    OA 10506

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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