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見学コース ギャロップで行こう

テーマ別見学コース - 所要時間:1h30 - 見学日: 月 水 土 日

家族 子ども 学校団体 一般団体

テオドール・ジェリコー、1791(ルーアン)-1824年(パリ)《競馬》通称「1821年のエプソムのダービー」
テオドール・ジェリコー、1791(ルーアン)-1824年(パリ)《競馬》通称「1821年のエプソムのダービー」

© Musée du Louvre / A. Dequier - M. Bard

00イントロダクション

人間は馬に「はみ」を噛ませ、足に「蹄鉄」をつけました。馬は、人間が飼い慣らしてきた大型哺乳動物のリストの中でも、一番最後にくる動物です。人間は馬の絵を描いたり像を作ったりして、自分の手柄と馬とをしょっちゅう結びつけてきました。絵画や工芸品、彫刻を見ると、人間が乗用馬と育んできた密接な関係がよくわかります。

次の作品までのルート :

ピラミッドからシュリー(Sully)翼の方へ向かってください。チケットコントロールの後、左に曲がってエレベーターGで1階(rez-de-chaussée)に上がります。エレベーターを下りたら左に折れ、展示室Dまで通り抜けたら右に曲がります。展示室11に入って、奥のガラスケースに進み、34番の作品を見ましょう。

Mors à barre transversale rigide et à plaques figurant un cavalier monté en amazone sur un cheval
Mors à barre transversale rigide et à plaques figurant un cavalier monté en amazone sur un cheval

© 2007 Photo RMN / Franck Raux

01馬の「はみ」

このブロンズの作品は、どうやって馬の頭部につけるのでしょうか? 馬の口に「はみ」の棒を滑り込ませ、プレートの飾りがついていない面を馬の頬に合わせるのです。手綱を通す穴に注目しましょう。「はみ」は馬を思い通りに動かすために使うものですが、高級な飾りでもあります。今から5000年前、古代のイランでは、馬は人間と対等だと見なされ、馬専用の墓が作られることまでありました。「はみ」は人間が馬を支配したという印です。これからこのコースを回る中でたくさんの馬を見ますが、その馬の「はみ」に注意していきましょう。

次の作品までのルート :

展示室10と9に続いて1aまで通り抜けます。この展示室を出たら、エスカレーターで1階まで上がってください。中世の工芸部門に入り、展示室1で足を止めましょう。

ディプティカの翼:勝利の皇帝
ディプティカの翼:勝利の皇帝

© 1986 RMN / Pierre et Maurice Chuzeville

02《勝利の皇帝》

この馬の脚と頭は、浮彫の面から浮き出しています。象牙板から逃れたいみたいに空を跳ね回っていますね。見ると、馬とその上に乗っている人は似ています。どちらもこっちを向いて、同じ方向を見ています。目も同じですね。馬の額を飾っている真珠、すてきでしょう? 馬も、馬に乗っている人と同じくらい派手に飾られています。馬に乗っている人は、下の部分に彫ってある征服された人たちを圧倒しています。振り返って、馬に乗った皇帝シャルルマーニュを忘れずに見て行きましょう。

次の作品までのルート :

展示室を出て、左手のエレベーターPで“Entresol ”〔半地階〕まで下ります。エレベーターを下りたら「マルリーの中庭」に向かいましょう。

《馬丁に制される馬,通称マルリーの馬》
《馬丁に制される馬,通称マルリーの馬》

© 1997 Musée du Louvre / Pierre Philibert

03《馬丁に押さえられる馬》 1739-1745年

裸の男は、本人が捕まえている馬と同じくらい野性的に見えます。力が入って盛り上がった筋肉に注目しましょう。馬も人も、本物をお手本にして彫刻されました。このいきり立った馬は、どんな風に自然の中へ駆け出していったのでしょうか? 馬の体の下に置いてある岩は、この彫刻の支えにもなっています。この馬には「はみ」がついていないでしょう? この馬は調教されている最中なのです。この作品は、自然の荒々しさを支配する人間の力強さを表しています。

次の作品までのルート :

ピラミッドの下に戻って、“Sully”〔シュリー〕の方へ向かってください。入場券のチェックの後、左へ曲がって、エレベーターGで2階に上がりましょう。エレベーターを下りたら右に折れます。まっすぐに進んで展示室61へ入りましょう。

Course de chevaux, dit traditionnellementLe derby de 1821 à Epsom
Course de chevaux, dit traditionnellementLe derby de 1821 à Epsom

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

04《エプソムのダービー》 1821年

何頭の馬が見えますか? 馬は頭からお尻までそっくり同じで、違いは毛色(栗毛、茶鹿毛、灰色、鹿毛)だけです。馬たちは「ギャロップ」という駆足をしています。伸びた脚は地面についていません。空と地面の間に浮かんでいるみたいですね。騎手「ジョッキー」は、自分が乗っている馬「サラブレッド」と一体になっています。「サラブレッド」という種は、イギリスの雌馬とアラブの雄馬を掛け合わせたもので、この馬を生み出した貴族の家系のように高貴なイメージがあります。
展示室をぐるりと回って、テオドール・ジェリコーという画家が描いた沢山の馬を見てみましょう。

次の作品までのルート :

来た道を戻ってエレベーターCまで行き、1階に下ります。左に向かって展示室74を通り抜けましょう。彫刻「サモトラケのニケ」の前を通り過ぎ、左手の展示室1、2を通過して展示室3に入ってください。

《サン・ロマーノの戦い》
《サン・ロマーノの戦い》

© 1997 RMN / Jean-Gilles Berizzi

05《サン・ロマーノの戦い》 1440年頃

この戦いを指揮しているのは誰でしょうか? 右から左に向かってどんな動きが描かれているか、じっくり見ましょう。まず、馬がじっとしています。それから襲撃に向かいました。沢山の槍が扇のように下ろされています。絵の下の方では、馬の脚と人間の脚がごちゃごちゃになっています。馬も歩兵も、戦いに参加しているのです。
金の円盤や銀の武器を離れたところから見てください。今では傷んでしまいましたが、でもきれいでしょう?
板に描かれたこの絵は、フィレンツエにあるメディチ家の邸宅を飾っていました。メディチ家はこの戦いで勝利を収めた一家です。

次の作品までのルート :

「グランド・ギャラリー」に入ってすぐ右に折れ、展示室4を通り抜けてください。階段の踊り場に来たら左に曲がり、展示室75、76を通り抜けましょう。展示室77に入ったら、右を見てください。

《近衛騎兵隊の士官》
《近衛騎兵隊の士官》

© 1995 RMN / Hervé Lewandowski

06《突撃する近衛態の騎馬将校》

突撃! 馬に乗った人が振り向いて、兵士たちに突撃を開始するよう指示しています。この絵の主人公である馬が、対角線に沿って空間を占めているところに注目しましょう。馬は後脚で立つという危なっかしい姿勢をとり、顔つきもおびえています。遠くに描かれた戦いを怖がっているのです。人が無表情なかわりに、馬が感情を表しています。人間と馬の似ているところに注目しましょう。馬の後脚と人の腕はぴんと伸び、馬の胸と人の膝は同じカーブを描いています。ルイ14世 1665-1685年 ベルニーニ
フランス国王ルイ14世の衣装をよく見ましょう。よろい、サンダル、マントは、大昔のローマ皇帝の衣装みたいです。ルイ14世はローマ皇帝に似せようと思ったのです。王の落ち着いた表情は、血気にはやった馬とは大違いです。王は、民衆を支配するのと同じように、馬も支配しています。「カルーゼルの凱旋門」の方を見ましょう。ピラミッドを設計したミン・ペイは、この鉛でできた複製を、ルーヴル美術館からデファンスの新凱旋門をつなぐ軸線上に設置しました。ベルニーニが作った大理石の本物は、ヴェルサイユ宮殿のオランジュリーにあります。

次の作品までのルート :

展示室77を通り抜け、出口の案内をたどってください。ピラミッドを出て、馬に乗ったルイ14世の大きな像(リシュリュー広場の像)の足元に立ってみましょう。このコースはこれで終わりです。

 

執筆: :

シリル・グィエット、ロランス・ブロス