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見学コース クリスマスのお話

テーマ別見学コース - 所要時間:1h30 - 見学日: 月 水 木 金 土 日

家族 子ども 学校団体 一般団体

《キリストの降誕》(部分拡大)
《キリストの降誕》(部分拡大)

© Musée du Louvre/P. Philibert

00イントロダクション

クリスマスと、クリスマスプレゼントはきっと大好きだよね?
でも、クリスマスっていうお祭りがどうして始まったのか、知ってるかな?

クリスマスは、12月25日のイエス・キリストの誕生日をお祝いするキリスト教のお祭りです。キリスト教では、イエスを救世主(=キリスト)と考えていて、『聖書』という古い大切な本に書いてあるイエスやその弟子たちの言葉と行いを信じます。キリストは神の子とされていますが、人類を救うために地上へやって来ました。この物語は、『聖書』の第2部『新約聖書』に書いてあります。

この見学コースは、聖書の物語の流れに沿ってではなく、各コレクションが展示されている順番に沿って、いろいろな場面を見ていきます。このコースの途中で、イエスの誕生物語に登場するいろいろな人物や出来事に出会います。ひとつひとつの作品を前にして、「芸術家がどうやって、この神々しい出来事をうまく表現できたか」がわかるようになるでしょう。

 

次の作品までのルート :

ピラミッドから入り、ドゥノン(Denon)翼の方に向かってください。チケットコントロールの後、エレベーターで2階(1er étage)に上がりましょう。エレベーターを下りたら右に折れ、展示室75を通り抜けると、《サモトラケのニケ》という彫刻にたどり着きます。この彫刻に向かって右側へ進み、展示室1を通り抜けて展示室2の右手奥まで行きましょう。

La Nativité et l'Annonce aux bergers
La Nativité et l'Annonce aux bergers

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

01《キリストの降誕と羊飼いへのお告げ》

イエスが生まれたところです。イエスの周りにいる人たちの、敬意と愛情にあふれた仕草を言葉で表すとしたら、どんな風になりますか?ロバと牛が息を吐いて赤ちゃんのイエスを温めています。赤ちゃんのそばには小さな天使が二人いますが、もう赤ちゃんの運命を知っているようです。どんな運命でしょうか?

天使の一人がもっている十字架に注目してください。

窓の外に目を向けると、野原に一人の天使が見えますね。この特別な赤ちゃんの誕生を人々に知らせているのです。この人たちは誰でしょう?そばで草を食べている動物たちがヒントですよ。

次の作品までのルート :

扉の反対側に進みましょう。

L'Adoration des Mages
L'Adoration des Mages

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

02《東方三博士の礼拝》

三人の男の人が、生まれたばかりの赤ちゃんに敬意を表しにやってきました。この人たちの仕草をまねて、どんなことを言っているのか想像してみましょう。この人たちは、ガスパール、メルキオール、バルタザールという名の「東方の三博士」です。

彼らは三つの大陸からやって来た、と言い伝えられています。アジア、アフリカ、ヨーロッパの三大陸ですね。彼らはイエスにプレゼントを持ってきました。黄金、乳香というお香、それに没薬という香料です。赤ちゃんの仕草には、どんな意味があると思いますか?

この作品は、壁に直接描かれたフレスコ画です。下地の漆喰(しっくい)がまだ乾かないうちに、水で溶いた絵の具を塗る方法です。この作品は、壁からはがされてルーヴル美術館に運ばれてきました。

次の作品までのルート :

二つのフレスコ画の間にある扉から展示室2を出て、展示室3に進みます。右側の壁に沿ってぐるりと回って、目の前に現れた絵を見ましょう。

La Nativité
La Nativité

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

03《キリストの降誕》

キリストのお母さんマリアとお父さんヨセフは、身を寄せる場として家畜小屋しか見つけられませんでした。さっき見た二つのフレスコ画と同じように、マリアとヨセフと天使たちが、赤ちゃんを拝むために両手を合わせています。どんな動物がいるか、名前をあげてみましょう。さっきの絵には描かれていなかった動物がいませんか?光に囲まれたハトに注目しましょう。これは「聖霊」を表していて、この赤ちゃんの誕生が神々しいものであることを示しています。

この絵の色は、さっきの絵よりも鮮やかで艶やか(つややか)です。それは画家が、木の板に油絵の具を使ってこの絵を描いたからです。

次の作品までのルート :
グランド・ギャラリー(Grande Galerie)に入ってすぐ、右に折れて展示室4に入りましょう。次の二つの絵が、左側四番目の横向きの壁に掛かっています。

 

La NativitéLa Présentation au Temple
La NativitéLa Présentation au Temple

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

04《神殿奉献》

この絵の主人公は誰でしょう?マリアの格好が、今までに見た絵と違いませんか?

じっくり見てみましょう。イエスが二回描かれています。真ん中では、布にくるまれて家畜のえさを入れる飼葉桶(かいばおけ)の中に寝かされています。手前の方では、二人の召使がイエスをお風呂に入れています。洞窟の奥で輝いているのは、東方の三博士の道案内をする星です。

この絵は、さきほど見た絵よりも200年前に描かれました。同じ物語を描いていますが、この絵には青い空もなければ、雲もなく、金色の背景があるだけです。

次の作品までのルート :

同じ壁の左側に掛けてある絵を見ましょう。

L'Adoration des Mages
L'Adoration des Mages

© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard

05《東方三博士の礼拝》

東方の三博士が到着しました。三博士を案内してきた星に気がつきましたか?奥に馬が描かれているのは、三博士が東の国から長旅をしてきたのだ、と示すためです。三人は、赤ちゃんに黄金、乳香、没薬をプレゼントしました。この品々は、イエスが王であり、神であり、そして人間でもあることを表しています。人の頭の周りにある後光の形に注目しましょう。丸だったり六角形だったりしますね。これは、この人たちが「聖なる人」なのだ、ということを表しています。

次の作品までのルート :
展示室の奥から出て左に曲がり、展示室75、76、77を通り抜けます。大階段の手前で左に折れると、すぐ右手にエレベーターがあります。半地階(Entresol)まで下り、エレベーターを下りたら右に曲がってください。

 

La Nativité
La Nativité

© Musée du Louvre/P. Philibert

06《キリストの降誕》

この作品は浮彫になっています。木の板に彫刻をして、それから色を塗ったものです。マリアとロバと牛の視線が同じ方を向いているので、その先に一番大切な人がいるのだな、とわかります。マリアの仕草を見て、どう思いますか?マリアはどんな気持ちでいるのでしょうか?

三人の天使がいっしょに巻物を持っています。ラテン語でgloria in excelsis deo(グローリア・イン・エクセルシス・デオ)と書いてありますが、これは「いと高きところには栄光、神にあれ」という意味です。この赤ちゃんの誕生が神々しいものだと強調しているのです。

次の作品までのルート :

展示室の左奥に向かいましょう。

Retable de la passion et de l'enfance du Christ
Retable de la passion et de l'enfance du Christ

© Musée du Louvre/P. Philibert

07《キリストの受難と幼年期の祭壇彫刻》

近づいて見ましょう。ここでは、登場人物が背景から浮き上がっています。とても立体的な「高浮彫」で彫られているのです。この祭壇彫刻はいくつもの区画に分かれていますが、全体でキリストの生涯の物語を表しています。

中央下にある二つの場面をじっくり見てみましょう。

左では、みんなが何かを見ようとして屈んでいます。あやつり人形みたいですね。

さて、何を見ているのでしょう?赤ちゃんのイエスの彫刻は、残念ながらこの作品がルーヴル美術館にやってくる前に無くなってしまいました。それより前、この「祭壇彫刻」は、ある教会の祭壇、つまりミサをするとき中心となる特別な壇に置かれていたのです。

次の作品までのルート :

この見学コースはこれで終わりです。外へ出るには、ピラミッド絵が描いてあるパネルをたどっていきましょう。

執筆:

カロル・テシエ