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イタリア絵画
絵画 :
イタリア絵画
パオロ・カリアーリ、通称ヴェロネーゼ
《カナの婚礼》
1562-1563年
© R.M.N.
詳細
作品データ
パオロ・カリアーリ、通称ヴェロネーゼ
《カナの婚礼》
1562-1563年
1798年、ルーヴル収蔵
画布に油彩
縦6.77m、横9.94m
ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島のベネディクト会修道院食堂のために1563年完成。
Inv. 142
絵画
フランスICIのメセナ活動の下、1989-1992年に修復
インタラクティブマップ
作者
Aline François
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《カナの婚礼》
1553年にヴェネツィアに招聘されてから、ヴェロネーゼは、威風堂々とした場面構成、当世流行の衣装の豪奢さ、色彩のまばゆい明度などが調和した絵画を、巨大な画布に描きあげることのできる装飾家として、その才能を発揮し続けた。《カナの婚礼》はベネディクト修道会のためにパッラディオによってサン・ジョルジョ・マッジョーレ島に建てられた食堂を飾る作品であった。神聖な挿話は、威厳溢れる自由な図像表現によって、ヴェネツィアの婚礼という豪華な場面へと移し変えられている。
作品解説
ヴェネツィアの祝宴の中に描かれた聖書の場面
ガリラヤのカナで、キリストは婚礼の祝宴に招かれ、そこで最初の奇跡を成し遂げる。祝宴の最後に葡萄酒が足りなくなってきたため、キリストは召使たちに石の甕を水で満たして家の主人に出すよう告げる。そして主人はその水が葡萄酒に変わっていることに気付くのである。使徒ヨハネによって語られているこの挿話は、聖体の秘蹟の成立を予示する出来事である。新郎新婦は食卓の端に座って中央の座をキリストに譲っている。こうしてキリストは、聖母、使徒ら、聖職者、王侯、ヴェネツィアの貴族たち、ターバンをかぶった東方の人々、そして多くの召使いや、民衆に囲まれている。幾人かの人々は古代風の伝統的な衣装に身を包み、とりわけ婦人たちといったその他の者たちは豪奢な髪型や飾り物を身に付けている。
ヴェロネーゼは聖書の登場人物や当時の人々を取り混ぜながら、130人の招待客を自由に配置している。当時の人々の素性は実際には判明していないのだが、18世紀の伝説によると、白い衣装を着た画家自身がヴィオラ・ダ・ガンバを手にしてティツィアーノとバッサーノの横で演奏会に参加していると言われている。髭を生やしたこの式典の主人は、ヴェロネーゼが称賛するアレティーノの姿であると思われる。群衆のただ中では、犬、鳥、インコや猫が飛び回っている。
俗なるものと聖なるもの
ヴェロネーゼは舞台の背景を設えるために俗なるものと聖なるものとを混ぜ合わせている。キリストの受難を予兆している宗教的象徴が、16世紀の銀食器や豪華な金銀細工と隣合って描かれている。家具、食器棚、水差し、クリスタルのグラスや花瓶が、饗宴の華々しさを物語っている。食卓の周りに座っている各々の出席者の前には、ナプキン、フォーク、まな板で構成される食器一式が置かれている。この二重の解釈の中では、些細な部分までもが入念に描かれている。作品の中央で召使が切り分けている肉はキリストの神秘体を象徴し、一方では、結婚の象徴であるかりんの缶がデザートとして招待客にもてなされるのである。
ヴェロネーゼはここで実に見事な舞台設定を行っている。その主題が、人物像を配するための舞台背景を可能にしたのである。作品の構図は、上の白い雲が流れる空の部分と、下の群集に溢れる地上部分という二つに分けられている。コリント式柱頭が付いた縦溝装飾の柱は、パッラディオによる最新の建築を喚起している。
画家は、オレンジがかった黄色、鮮やかな赤、空と布地にたっぷりと使用されているラピスラズリといった、ヴェネツィア商人によって東洋からもたらされた貴重な顔料を選んで用いている。これらの色彩は絵画の明瞭性にとって大きな役割を果たしている。同時に色彩の対比は個々の人物像の個別化にも寄与している。三年間に渡る修復の結果、色彩は本来の力強さと輝きを取り戻し、時には式典の主人の纏うマントが赤色から本来の色である緑へと変わったように、修正されている。
注文
ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ修道院のベネディクト会修道士たちは、彼らの新しい食堂を装飾するために、この巨大な絵画を1562年に注文している。婚礼の様子を描くためにヴェロネーゼとの間に交わされた契約は、細部に至るまで詳しい説明が与えられていた。修道士たちは、作品が食堂の奥壁全体を覆えるように十分に巨大なものでなくてはならないということに、特にこだわった。地面の上2.5mに掛けられた作品は、空間が奥に続いているような錯覚をもたらしている。ヴェロネーゼは70平方メートルの作品をおそらく兄弟のべネデット・カリアーリの協力を得て15ヶ月間で仕上げている。この作品の注文は、ヴェロネーゼの芸術家活動における転換点を画しており、この絵画がもたらした成功の後に、その他の修道会からも修道院のための同じような作品が要求されようになる。
その例外的な大きさにも関わらず、作品は1797年にナポレオン軍によって接収され、丸められてパリまで船で運ばれている。
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見学コース
ウジェーヌ・ドラクロワ:描くということに対する激しい欲望
「道理をわきまえた絵画は好まない。」ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863年)は、自身の日記でこのように断言しています。画家が波乱に満ちた航海へと私たちをいざなっています。時より狂喜や歓喜が訪れる苦悩や恐怖、絶望が次の寄港地です。
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© Musée du Louvre
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