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作品 《ひだのある服をまとい、胸元で両手を合わせて立つ男:聖人あるいは使徒(?)》

素描・版画部門 : 14-15世紀

Jessé et un prophète

© Musée du Louvre/P. Philibert

素描・版画
14-15世紀

執筆:
Mancini Federica

この、ひだのある服に身を包みどっしりと構えた人物像は、シニョレッリが黒チョークを用いるために特に選んだテーマであることをよく示している。というのも、コルトーナ出身のこの画家は、従来の地塗りした紙を用いる技法よりも、短い線条(ハッチング)と太い描線を用いる技法を好んだ最初の画家であるからだ。この素描は、その大きさと、転写のための針による目打ちから、まだ知られていないシニョレッリの絵画作品の下絵となったのではないかと考えられている。

男、聖人、あるいは使徒か?

男は立ち姿勢で、胸の高さで一方の手を他方の手に重ねている。身体をやや後ろに傾け、頭部は右に向けて、驚いているような様子である。体の輪郭は力強く描かれ、その体形を、ほとんど全身を包んでいるゆったりしたひだのある衣服が際立たせている。鮮紅ともいえそうなサンギーヌが、黒チョークで縁取られた明るい部分とのコントラストをなし、ただ男の顔と両手だけが、その色合いの効果により、この一体となったヴォリュームから浮き出て見える。転写のためのます目と針による輪郭の目打ちがあることが、この素描が聖人か使徒を描くための下絵であるという仮説を裏付けている。

有名だが年代不詳の素描

この素描が有名になったのは、シニョレッリが、白のハイライトとサンギーヌとともに、黒チョークを巧みに用いたことからきている。というのも、シニョレッリは、金属尖筆に代えて初めてこの技術を深く追究した画家の一人であったからである。一方、このカルトン(下絵)をまねて、画家本人あるいはその弟子たちの他の作品の中で似たような人物像が描かれたが、これは当時の一般的なやり方であった。そのため、この作品については様々な年代推定が行われた。たとえば、ある仮説では、ウルビーノ公邸の《キリスト磔刑図》ならびに《聖霊降臨祭》、あるいはベルリン(絵画館)の《寄り集う二つの聖家族》との比較から、制作年は1494年から1498年前後であるとされた。もう一つの仮説は、この素描をさらに後期の作とし、これをオルヴィエート大聖堂内サン・ブリツィオ礼拝堂のフレスコ画《最後の審判》における、世界の終末を告げる預言者に結び付けて考えるものであった。未だ満足のいく説明がなされていないため、問題は未解決のままであるが、それでもこの《立つ男》が、シニョレッリによって描かれた最も美しい素描の一つであるということは、動かしがたい事実である。

出典

- BACOU Roseline, Cartons d'artistes du XVe au XIXe siècle,  cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions des Musées nationaux, 1974, p.13.

- BAMBACH Carmen, Drawing and Painting in the Italian Renaissance workshop, Theory and practice, 1300-1600, Cambridge, 1999, p.56.

- BERENSON Bernard, Disegni dei pittori fiorentini, Milano, 1961, vol.1, pp.66 et 565.

作品データ

  • ルカ・シニョレッリ(コルトーナ、1445年頃 -同地、1523年)

    《ひだのある服をまとい、胸元で両手を合わせて立つ男:聖人あるいは使徒(?)》

    15世紀末?

  • ます目を引いた紙に、黒チョークおよびサンギーヌ、白のハイライト、転写のための針による目打ち

    縦46.5 cm、横25.5 cm

  • フィリッポ・バルディヌッチ・コレクション (第1巻、127頁)、フランチェスコ・サヴェリオ・バルディヌッチ(フィリッポの子息)・コレクション、パンドルフォ・パンドルフィーニ・コレクション、カミッロ・パンドルフィーニ・コレクション、ロベルト・パンドルフィーニ・コレクション、アンジォーロ・パンドルフィーニ・コレクション、アンナ・エレオノーラ・パンドルフィーニ(フィリッポ・ストロッツィの妻)・コレクション、エレオノーラ・テレーザ・パンドルフィーニ・コレクション、1806年に画家フランソワ=グザヴィエ・ファーブルの調査報告に基づき、フィリッポ・ストロッツィの仲介により購入

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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