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作品 《サン・マルコ湾から見た埠頭》

絵画部門 : イタリア絵画

《サン・マルコ湾から見た埠頭》

© 1998 RMN / Daniel Arnaudet

絵画
イタリア絵画

執筆:
Dollfus Corinne

カナレットにより描かれた同じ主題の作品が10数点存在しているが、この作品に最も近いものが、フィレンツェのウフィツィ美術館に保管されている。
連作の原型は1730年頃に制作されたものと思われる。

地形を描いた光景

15世紀以降、とりわけ18世紀において、ヴェネツィアの画家らはこの町を正確な描写で表現することを好んだ。ローマで学んだ画家ルカ・カルレヴァリス(1663-1730)は、ヴェネツィアにおいてこの伝統に与することを選んだ。アントニオ・カナルも、父の下で劇場装飾家としての経験を積んだ後、この伝統に従うようになり、さまざまな生活の光景や趣ある眺めを描いている。

光、生命の源

作品の生彩は水面に映える光と海から眺めた街の観察に存している。船は画面の四分の一の高さを占めている岸沿いに整列している。船の中には統領の船であるブチントーロ号の姿も認められる。二艘のゴンドラと釣り人を乗せた小舟が画面前景の水面をさざめかしている。
ヴェネツィアの監獄が右側にその形を見せている。背景にはサン・マルコ大聖堂と時計塔が納まっている。左側には図書館と造幣局があるのがわかる。建造物群は作品全体を浸している柔らかい光によって照らし出されている。紺碧の空は、17世紀のフランドル画家らによる海景画におけると同様、画面の四分の三を占めており、そこに立ちこめる灰色の靄(もや)が、画面を浸す光を和らげているのである。

現実の光景を集めた総覧

この絵画はカナレットの円熟期の作品の一つに数え上げられる。作品はおそらく、大半がイギリス人であった、ヨーロッパ中を回って「大旅行」していた顧客らによる無数の注文の一つに応じて制作されたものと思われる。カナレットは、画面全体を青色で覆い尽くす独自の手法を用い、その後に光学法則に基づいて建築物を配するのであった。画家は実際の光景を綿密に捉えるために「暗箱」を使うことで、正確な図案と遠近法画像を得ていたのである。
多大な成功を収めたその作品においてカナレットが古典的であったとすれば、彼のライバルであるグアルディはより幻想的でバロック的であったと言える。しかし、その厳密さは、画家が詩的表現を伝えることを妨げるものではなかった。

作品データ

  • アントニオ・カナル、通称カナレット(ヴェネツィア、1697-1768年)

    《サン・マルコ湾から見た埠頭》

    1730-1731年頃

  • 画布に油彩

    縦47cm、横81cm

  • 1949年、アンドレ・ペレールによる寄贈

    R.F. 1949-7

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    ヴェネツィアの祝祭 18世紀のヴェネツィア絵画
    展示室723

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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