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《メダル:チェチーリア・ゴンザーガ(表)-若い娘と一角獣(裏)》

© 1995 RMN / Daniel Arnaudet
工芸品
ルネサンス
メダルとは、浮彫りを施した金属製の円盤であり、表面には肖像が、裏面には、表面の人物に関わりのある内容が彫られている。このメダルは、裏面に、銘および作者の名前と制作年とが記されている。ここでは、肖像はマントヴァ侯ジャンフランチェスコ・ダ・ゴンザーガ1世の娘、チェチーリア・ゴンザーガのものである。裏面には、純潔と貞節の象徴である一角獣が配されている。
メダルとは何か
メダルとは、貨幣の形態を取った記念の品であり、その表面には記念すべき人物や出来事が、裏面には、紋章、標語、または寓意画が記される。メダルという語自体が「メタッルム(鉱山)」から来ており、古代の貨幣からの由来を物語っている。メダルは、貨幣と同様、金属を円形に鑄造あるいは鍛造したもので、表裏の両面があり、銘が入れられ、連続生産されるものである。
チェチーリア・ゴンザーガ
その兄弟らと共に、ヴィットリーノ・ダ・フェルトレのきわめて優秀な教え子であったチェチーリアは、両親がお膳立てした結婚を拒否し、女子修道院に入る。父が遺言で与えた許可により、1445年、チェチーリアはマントヴァのクララ会修道院に入り、そこで聖徳の境地に至って死んだ。このメダルは、1447年の作でありながら、チェチーリアを俗人の装い、すなわち幅広の袖をもったドレスをまとい、髪は髷(まげ)に結った姿で描いている。裏面の寓意画は、若いチェチーリアが備えていた美点を示唆するものである。というのも、貞潔な処女のみが一角獣を手なずけることができるからである。したがって、二つの像で擬人化されているのは「純潔」および「貞節」なのである。一角獣は、毛の長い山羊の体をもっている。この動物は知識の象徴であり、王女の博識を寓意しているのである。チェチーリアは死後、「ベアータ・キアーラ(至福の才女)」の称号を授かっている。
ピザネッロ
ピザネッロは、ヴェローナ、フェッラーラ、マントヴァ、ミラノ、リーミニ、ナポリの各地の王侯宮廷で活動した芸術家である。画家としてのピザネッロは、フレスコ画、肖像画、そして厖大な数の素描を残している。ピザネッロは同時に、15世紀前半におけるメダル工芸の最も重要な芸術家でもあった。
作品データ
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アントニオ・ディ・プッチォ・ダ・チェレート、通称ピザネッロ(1395年-1455年)
《メダル:チェチーリア・ゴンザーガ(表)-若い娘と一角獣(裏)》
1447年
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ブロンズ
直径:8.4 cm
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1883年、シャルル・ダヴィリエにより遺贈
OA 2874
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リシュリュー翼
2階
リッチオ
展示室511
来館情報
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)
休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日