Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《ライン宮中伯の肖像》

《ライン宮中伯の肖像》

© 2000 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
ルネサンス

執筆:
Sophie Baratte

これは、楕円形のプレートに多色塗りの琺瑯によって描かれた、ライン宮中伯、ヨハン=フィリップ(1521年-1566年)の肖像である。この人物は、フランス国王フランソワ1世(在位1515年-1547年)およびシャルル9世(在位1560年-1574年)が仕掛けた紛争の折に、その軍師としての手腕を評価されたものと見える。この作品は、その細工の緻密さ、および金の刺繍柄細工の美しさから、レオナール・リモザンにより制作された宮廷人の小肖像の中でも最も見事なものの一つとなっている。

人物

ライン宮中伯ヨハン=フィリップは、フランス王国砲兵隊総督ガリヨ・ド・ジュヌイヤックの娘、ジャンヌの夫である。1550年、ヨハン=フィリップは聖ミカエル王立騎士団に迎えられ、ここではその首飾りを身に着けている。レヴォワル・コレクション中のこの肖像がヨハン=フィリップであるという説には異論もあったが、他の何枚かの肖像の素描との比較から、のちにその説が正しいことが証明された。このプレートは、19世紀に模写されたものである。

レオナール・リモザンと宮廷

このリモージュ出身の琺瑯細工師が宮廷にいたということは、1533年以来、リモージュ司教座に付いていたジャン・ド・ランジャックの存在が関係していると思われる。この人物は、1516年から国王付司祭であり、様々な機会にフランソワ1世の親任大使を務めた人物である。それと言うのも、レオナール・リモザンは1536年に、司教の盾形大紋章をあしらった琺瑯細工入りプレートを何枚か制作しているからである。国立ルネサンス美術館に保管されている王妃エレオノールの肖像の琺瑯細工も、同じ年に作られたものである。それゆえ、レオナール・リモザンはすでにこの時期から、宮廷とつながりをもっていたということが考えられる。会計記録には1545年頃、使徒像の連作の注文が出された時にその名が登場しており、その作品は1547年、フランソワ1世の没後に引き渡しがなされている。リモザンは会計記録の中にさらに繰り返し登場し、様々な支払いを受けているのがわかる。1553年には、サント=シャペル内の祭壇画の注文を受けており、また1555年-1556年には、宮廷の諸々の人物を描いた楕円形の大肖像画を何枚も手がけている。

ルーヴルへの収蔵

リヨンのトルバドゥール様式画家、ピエール・レヴォワルの集めた中世・ルネサンス工芸品コレクションは、1828年、ルーヴル美術館により取得された。そこには839点の作品が含まれ、うち27点が琺瑯細工画である。

出典

Baratte Sophie, Léonard Limosin au musée du Louvre, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1993.

作品データ

  • レオナール・リモザン (1505年-1577年)

    《ライン宮中伯の肖像》

    1550年

    フランス、リモージュ

  • 銅板に琺瑯による描画

    高さ20 cm、幅14.50 cm

  • 元レヴォワル・コレクション、1828年取得

    MR R 283

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    レオナール・リモザン
    展示室529

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する


作品の補足情報

裏面に黒で署名および制作年の記入あり : "LL 1550"