Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《ルイーズ・ド・サヴォワに男子(1494年に生まれる未来のフランソワ1

作品 《ルイーズ・ド・サヴォワに男子(1494年に生まれる未来のフランソワ1世、フランス王)を予言するパオラの聖フランチェスコ》

絵画部門 : フランドル絵画

《ルイーズ・ド・サヴォワに男子(1494年に生まれる未来のフランソワ1世、フランス王)を予言するパオラの聖フランチェスコ》

© 2009 Musée du Louvre / Erich Lessing

絵画
フランドル絵画

執筆:
Collange Adeline

この素描画は、パオラの聖フランチェスコ(1416‐1507年)の生涯を描いた連作のひとつである。ルイ11世によって1482年にフランスに招聘された聖人は、フランスでは非常に敬われている。一連の作品は、フランスにおいて聖人が所属していた最も小さき者の修道会のために制作されたものと考えられている。

未来のフランソワ1世誕生の予言

テオドール・ヴァン・テュルデンは、1世紀以上前に起ったと考えられている神秘的な挿話の場面を描いている。1482年にフランスにやって来て以来、人々から非常に敬われていたパオラの聖フランチェスコが、ルイーズ・ド・サヴォワの枕元に現れ、やがて次期フランス国王となる男子、未来のフランソワ1世の誕生を予言している。実際に、ルイ12世は男子の世継ぎがいないまま1515年に亡くなり、玉座はヴァロワ・アングレームの家系のフランソワ1世のもとに戻ってくることになる。ルイーズ・ド・サヴォワと、画中では寝台の左側に描かれていると思われる彼女の夫であるアングレーム伯は、聖人に対する感謝の意を籠めて子供をフランソワと名付けた。生まれてくる子供に定められた気高い運命は、画面の中に描かれた様々な王室の象徴によって表現されており、ルイーズ・ド・サヴォワの頭上では、王冠を戴いたイルカが寝台の頭部を飾り、百合の花が寝台の螺旋状に撚れた柱を装飾しており、これらの部分が聖人の出現を描いた光の中にはっきりと配置されている。

最も小さき者の修道会のための連作

この作品は、テオドール・ヴァン・テュルデンによって制作されたパオラの聖フランチェス子の生涯を描いた連作に属しており、連作のうちの幾つかの絵画は今日も残されており(《ジャン・カラテロ癒すパオラの聖フランチェスコ》など)、習作用の素描は公共および個人のコレクションに散らばって所蔵されている。全ての絵画には中心部に合わせるための印が付いていることから、作品全体はおそらく木枠組の中にはめ込まれていたものと考えられている。扱われた図像学から、作品はかつて聖人が所属しておりとりわけフランスとフランドルに広く普及した最も小さき者の修道会によって注文された連作と思われる。

マニエリスムとルーベンス派バロックの影響

スヘルトゲンボス出身のテオドール・ヴァン・テュルデンは、アントウェルペンの華やかなアトリエにおいてルーベンスの弟子になり、後に共同制作者となった。ルーベンス的なバロックの感覚が、聖人の出現の光り輝く演劇性や色彩豊かで贅沢な装飾の中に認められる。一方で、アングレーム伯の少々極端なポーズや特に人物像の手の描写に施された繊細さやひずみにも見られるような幾つかの細部が、非常にマニエリスム的な特徴を示している。1640年頃の制作と考えられているこの作品であるが、1631‐1633年にかけてパリに滞在した時に模写したと思われる、フォンテーヌブロー宮におけるプリマティッチオやニコロ・デラッバーテといった作家の装飾から得たマニエリスムの影響を大きく受けている。ゆるんだフォームが見受けられるわずかにぎこちない様式は、作品がもたらす少々純情な魅力によって補正されている。

出典

- ROY Alain, Theodoor van Thulden : un peintre baroque du cercle de Rubens, catalogue d'exposition, Bois-le-Duc, Noordbrabants Museum, Strasbourg, Musée des Beaux-Arts, 1991-1992,  Noordbrabant's Museum, Les Musées de la Ville de Strasbourg, Strasbourg, 1991, pp. 161-162.

- Rubens and his world (Études, opgedragen aan Prof. Dr. Ir. R. A. d'Hulst...) - Antwerpen : Het Guldon Cabinet, 1985, pp. 227-233.

作品データ

  • テオドール・ヴァン・テュルデン(スヘルトゲンボス、1606‐1669年)

    《ルイーズ・ド・サヴォワに男子(1494年に生まれる未来のフランソワ1世、フランス王)を予言するパオラの聖フランチェスコ》

    1640年頃

  • カンヴァス、油彩

    縦73cm、横61cm

  • 1869年、ルイ・ラ・カーズ博士による寄贈(ルーベンス派による主題不明の作品として)。

    M.I. 974

  • 絵画

    リシュリュー翼
    3階
    ルーベンスと17世紀のフランドル絵画
    展示室802

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する