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作品 《ロングヴィル公アンリ1世(1564—1595年)とその息子アンリ2世(1595−1663年)の心臓の墓碑》

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

《ロングヴィル公アンリ1世(1564—1595年)とその息子アンリ2世(1595−1663年)の心臓の墓碑》

© 1999 RMN / René-Gabriel Ojéda

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

4メートル以上の高さにオベリスクが聳え立つこの印象深い記念碑は、王アンリ4世の軍友ロングヴィル公爵の心臓を安置した墓である。これは、古代美術勉学のため弟と共にローマに発ったフランソワ・アンギエの代表作で、古代彫像術の静謐な平衡と活き活きとした柔軟さの追求を両立させている。

経緯

この墓は、1595年に亡くなったロングヴィル公を偲び、1661年にパリのケレスティヌス派聖堂のオルレアン礼拝堂内に作られた。(同じく同所に安置される)息子が、ローマで古典とアルガルディ(1595—1654年)の落ち着いた作風を学んだフランソワ・アンギエに制作を依頼した。彫刻家は1643年にフランスに戻り、墓碑の構想を一新した。1647年には、歴史家、ジャック・ド・トウーの墓(LP 404, LP 405, LP 406)を完成させ、その後ジャック・ド・スーヴレの墓碑(LP 550)を仕上げた。

古代新解釈

霊廟の図像は古代に想を得ている。アンギエは、墓という性格から17世紀にはピラミッドと見なされた背の高いオベリスクを立てる。これは、ルネッサンス期のアーティスト達によって復活した古代のモチーフである弧形ペディメントを四面にもつ大理石の台上に置かれている。四隅には、「賢明」、「正義」、「節制」、「剛毅」の四枢要徳の寓意像が並ぶ。キリスト教の寓意にも関わらず、カノン、布襞、またアトリビュート(持物)の一部が俗的な性格を示す。「正義」は古代ローマの警吏の束棹を抱え、「剛毅」は、古代ローマ時代の鎧に棍棒、頭にはネメアのライオンの皮を被るヘラクレスの姿で表されている。四面がそれぞれの徳を表す浮彫で装飾された基石に全体が置かれている。ローマ神の二面頭のヤヌスは「賢明」の寓意像に結びつく。
ポーズの静謐さは古代ギリシア・ローマ時代の彫刻から受け継いだもので、体の柔軟さや表情の柔らかさを追求しながら調和させている。「賢明」は柔軟で放逸なシルエットと、押さえた魅力とが融合し、視線を落としながら、整った美しい顔を鏡に傾けている。

一家族の宣言

黒大理石のオベリスクの四面は白大理石の浮き彫りで装飾されている。二面は家紋と戦利品で飾られ、ロングヴィル公爵家の武勇を讃え、もう二面は「科学」、「芸術」、「文学」のアトリビュートで、その教養を讃えている。「彫刻」の寓意像は公爵の胸像を削る最中で、ゴルゴーネの頭をくだく姿は芸術が悪を駆逐するという象徴である。
台座の二面のブロンズ製浮き彫りは、王国の領地奪回の為アンリ4世と共に戦った公爵の武勇伝を語るものである。「サンリスの戦い」(1589年)では、オマール公に挑んだロングヴィル公が、後ろ足立ちの馬上で、古代の鎧兜姿の騎馬兵が競り合う戦場の中央を仕切り、その背景には槍の群れが並び立つ。「アルクの救援」場面では、公爵は背中姿だが、中央を占め、 言うことを聞かぬ馬を 馬丁が制御する中、馬上のアンリ4世と面会する。

作品データ

  • フランソワ・アンギエ(ユー、1604年-パリ、1669年)

    《ロングヴィル公アンリ1世(1564—1595年)とその息子アンリ2世(1595−1663年)の心臓の墓碑》

    1661年4月6日契約

    パリのケレスティヌス会修道院聖堂内オルレアン礼拝堂の為に制作

  • 大理石、石、ブロンズ鍍金

    オダリスク:高さ4.35m、幅0.70m、奥行き0.70m

  • 革命期接収、1795—1816年フランス記念物博物館、1817年4月3日付省令によりルーヴル美術館付与

    M.R. 1749, M.R. 1750, M.R. 1751, M.R. 1752, M.R. 2669, M.R. 2670, M.R. 2671, M.R. 2672, M.R. 3101 A, M.R. 3373, M.R. 3374, M.R. 3101 B, M.R. 3101 C, M.R. 3099, M.R. 3100

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    アンギエ
    展示室218

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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