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作品 《大コンデ(ブルボン家ルイ2世、コンデ王子、1621−1686年、通称)》

彫刻部門 : 17-18世紀のフランス

《大コンデ(ブルボン家ルイ2世、コンデ王子、1621−1686年、通称)》

© 2007 Musée du Louvre / Pierre Philibert

彫刻
17-18世紀のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

コワズヴォは、ルイ14世時代の偉大な肖像彫刻家だが、ロクロワの戦いの勝者であるこの曖昧な人物に、活気みなぎる印象を与えている。制作は1688年で、モデルが亡くなってから2年後のことである。ライオンの鬣に猛禽類の横顔といった風貌のこの人物の荒々しくまた権威のある高貴さを、醜さを隠すこと無く表現している。この胸像は甥にあたるコンティ王子のパリの館の為のものだった。

大コンデ

コンデ公は王家直系の王子で、王の従兄弟だが、22歳にして、スペイン軍のフランス北部侵入を防いだロクロワの戦い(アルデンヌ県、1643年)の勝者となった。フロンド党に属し、敵に機会を与えたコンデ公は、傲慢で、公益より私欲が先決という人物である。横暴、放埒だが、教養人でもあり、神学者ボシュエ、劇作家モリエール、道徳者ラ・ブリュイエール、庭園設計家ル・ノートルとは友人として言葉を交わした。

注文

ルイ14世時代の偉大な肖像彫刻家アントワーヌ・コワズヴォは、モデルが亡くなってから2年後にこのブロンズ製肖像を制作した。モデルの甥のコンティ王子からの注文で、1600リーヴルの高報酬が支払われた。この肖像は、その制作以前に、多分コンデ公が生存中に彫刻家によって制作された、テラコッタ製の肖像(シャンティイ、コンデ美術館)に関連する。

肖像

コワズヴォは力強く活気みなぎるコンデ公のイメージを与え、容貌の醜さと人物の高貴さを両立させている。軽蔑するような唇、制圧するような眼差し、野獣の鬣のように長くたなびく自然な髪に縁取られたこの痩せた顔からは、荒々しいエネルギーがみなぎる。猛禽の横顔で潰れた鼻、緊張のため、こめかみの静脈が浮き出している。マントは、王家の象徴である百合の花模様の飾り紐で縁取られ、王家直系の王子の位を示す。コンデ公は古代の甲冑により英雄化され、ライオンの鼻面の肩あて、胸の上の鷲とライオンを合わせた想像上の動物グリフォンなどの要素が武将の勇気、剛毅、傲慢を強調する。完璧な技術と美しい古色がこの肖像を更に荘厳なものにしている。

出典

- KELLER-DORIAN Georges, Antoine Coysevox, Paris, 1920, I, p. 62-63.

- Chefs-d'oeuvre du musée du Louvre. Bronzes de la Renaissance à Rodin, Tokyo, Metropolitan Art Museum, 1988, p. 235.

- Masterpieces from the Louvre. French bronzes from the Renaissance to Rodin, Brisbane (Australie), Queensland Art Gallery, 1988, p. 68-69.

作品データ

  • シャルル=アントワーヌ・コワズヴォ(1640-1720年)

    《大コンデ(ブルボン家ルイ2世、コンデ王子、1621−1686年、通称)》

    1688年

    コンティ・コレクション

  • ブロンズ製、鍍金跡、木目模様入り灰色大理石製小台

    高さ60cm、幅68cm、奥行き34cm

  • 1793年革命期接収となり大蔵省へ配分、1800年8月14日にルーヴル収蔵

    M.R. 3343

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    ジラルドンの地下展示室
    展示室104

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