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作品 《天使に囲まれた聖母子、パドヴァの聖アントニウスと福音史家聖ヨハネ》

絵画部門 : イタリア絵画

《天使に囲まれた聖母子、パドヴァの聖アントニウスと福音史家聖ヨハネ》

© 2003 RMN / Hervé Lewandowski

絵画
イタリア絵画

執筆:
Speranza Bastien

この祭壇画は、1437年にトスカーナ地方ボルゴ・サンセポルクロの、サン・フランチェスコ修道院修道士らによってサッセッタに注文され、1444年、同院教会の福者ラニエーリ・ラジーニの墓上部の主祭壇の上に掲げられた。表裏両面に描かれた祭壇画は、元来60数点のパネルで構成されていたが、現存しているのはその半数ほどで、様々なコレクションや美術館(フィレンツェ近郊セッティニャーノ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、シャンティイ、クリーヴランド、モスクワ、デトロイト…)に所蔵されている。

記念のために

地元の福者ラニエーリ・ラジーニ(1304年没)の遺徳を讃えたいとの願いから、ボルゴ・サンセポルクロのサン・フランチェスコ修道院の修道士たちは、1437年にシエナで最も評判の高い芸術家であるサッセッタに多翼祭壇画、すなわち表裏両面に描かれた複数のパネルから成る祭壇画の制作を依頼することを決めた。1437-144年に制作された作品は、60数点のパネルで構成され、そのうちの30点が現在世界中の個人および公共コレクションの中に確認されている。
6人の天使に囲まれた《聖母子》が、祭壇画の身廊に面した信者側の中央パネルを構成している。両側には福音史家聖ヨハネ、パトヴァの聖アントニウス、福者ラジーニと洗礼者聖ヨハネの四聖人が中央パネルと共に、祭壇画の主要部分を作り上げている。その下ではキリストの受難の場面が裾絵(プレデッラ)を構成していた。多翼祭壇画の背面には、修道士たちの守護聖人である聖フランチェスコが、その生涯の八つの挿話で囲まれている。裾絵はラジーニの物語(そのうち二点はルーヴル美術館所蔵)を詳しく描いている。

魅力溢れる素朴さ

サッセッタは前世紀のシエナの偉大な画匠たちから金銀細工や、特にラピス・ラズリのような鮮やかな色彩、精巧な細工を施した額縁などの嗜好を継承した。しかし1410-1420年代にフィレンツェで行われていた遠近法の分野における研究にも精通していた画家は、聖母の玉座や豊かな色彩の敷石を描写するために空間に深い奥行きを作り出し、その人物像に真の立体感を与えている。聖母の愛情のこもった視線や幼子イエスの自然なしぐさ、天使たちの微笑みといった、人物像における魅力溢れる素朴さは、描かれている場面の厳粛さをも打ち破っている。

図像表現

玉座に座った聖母は頭まで覆っている大きな青いマントを纏っている。星の付いた光輪を携えているが、これは聖母を太陽の到来を告げる「明けの明星」に比しているからである。神の子イエスは透明のヴェールを身に付け、母親の膝の上に立っている。サッセッタは天国にある聖母子を描いているのだ。聖母の玉座の両側では、華美な庭園としての天国の伝統的なイメージを喚起する薔薇の垣根が生えている。周囲では楽器を携えた天使らが神の栄光を謳い上げている。前景左側のリュートの右側にはヴィエール(中世の擦弦楽器の一種)が、背景左側には竪琴、右側にはプサルテリウム(撥(はつ)弦楽器の一種)が見てとれる。上部では、二人の天使が宝石が嵌め込まれた黄金の冠を、天上の女王であり、神の母である聖母の上に掲げている。

作品データ

  • ステファノ・ディ・ジョヴァンニ、通称サッセッタ (シエナにて記録あり、1426年-シエナ、1450年)

    《天使に囲まれた聖母子、パドヴァの聖アントニウスと福音史家聖ヨハネ》

    1437-1444年の間

  • 板に油彩

    縦2.07m、横1.18m

  • 1956年取得

    R.F. 1956-11

  • 絵画

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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