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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《左側に一群の人物が集う風景》

Paysage, avec un groupe de figures à gauche

素描・版画
17世紀

執筆:
Mancini Federica

無名の寄贈作品の中でJ・ジェールによって発見されたこの素描は、サルヴァトール・ローザの手になる他の風景の素描との比較によって、ローザの素描の豊かなコレクションに加えられることになった。《一群の人物が集う風景》は、その色彩表現の技法と線描の生き生きとした叙述の力によって、ローザの最も優れた作品の一つとなっている。

現実を描き出す図像表現

自然こそが真の主要人物であるこの風景画の特徴は、知覚により捉えられた現実を表現する驚くべき力にある。画面中央には、枯れ枝に葉がまばらに残った三本の幹が折り重なっている。この三本の幹は、樹皮や節といったわずかな細部に至るまで描き込まれており、短縮法によって巧みに配置されている。後ろには、山々がそれとは異なる遠近法で描かれており、見る者の視線は、雲が山頂の障壁を越えようとしているように見える画面奥のはるか彼方の地点まで引き込まれる。また、画面左側の人物像のクロッキーにおいては、一群の人物を描く際にも輪郭線が途切れず、ローザの技法の巧みさを物語る。それらの形は、簡略ではあるが効果的に描かれている。灰色の淡彩を丹念にほどこし、画面下部をより濃く塗り込んだおかげで、より自然な色彩の効果が得られている。

風景の展望

《一群の人物が集う風景》は、そこで用いられている技法がもたらす絵画的性格のおかげで、並外れて新鮮な印象を与えるが、その技法はこの素描に稀有な美しさを与えている。しかしながら、それは、このルーヴル美術館所蔵の素描を準備習作として絵画作品の追求へ向かわせる決定的な要素ではなかった。知られているローザのどの絵画もこの素描には関連づけられなかったのである。それにもかかわらず、同じ精神に基づいて描かれたローザの絵画も存在し、とりわけシカゴの《魚を受け取るポリクラトス》とデトロイトの《川から救われるモーセ》が挙げられる。これらの作品と比較してみると、この素描は、やはり完成した作品と見なされるべきであり、それ自体で完結しているという見方が強まる。ここで1650年代末頃と推定された制作年代は、同様に風景を描いたウィーンのアルベルティーナ美術館所蔵の素描との比較に基づいている。

出典

- BACOU Roseline, La Collection Saint-Morys au Cabinet des Dessins du musée du Louvre, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1987, notice 99.

- BACOU Roseline, BEAN Jacob, Le Dessin à Rome au XVIIe siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1988, notice 130.

- MONBEIG-GOGUEL Catherine, VITZTHUM Walter, Le Dessin à Naples du XVIe au XVIIIe siècle, cat. exp. Paris, musée du Louvre, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1967, notice 42.

- Salvator Rosa, Londres, Hayward Gallery, 1973, notice 67.

作品データ

  • サルヴァトール・ローザ(アレネッラ、1615年-ローマ、1673年)

    《左側に一群の人物が集う風景》

    1650-1660年頃

  • ペンと黒インク、灰色の淡彩、サンギーヌであらかじめ引かれた輪郭線

    縦20.6 cm、横33 cm

  • サン=モリス・コレクション、亡命貴族の財産として接収

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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