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作品 《格間(ごうま)の両側で手を取り合う二人のカネーフォロス》

素描・版画部門 : 16世紀

Deux canéphores se donnant la main, de part et d'autre de caissons

RMN-Grand Palais - Photo T. Le Mage

素描・版画
16世紀

執筆:
Mancini Federica

パルミジャニーノが、パルマのサンタ・マーリア・デッラ・ステッカータ教会のフレスコ画のために行った仕事について教えてくれる素描は数多い。そのうち、ルーヴルの素描は制作途上の段階を示すものである。作品の来歴がこの《二人のカネーフォロス》のもつ重要性をはっきりと示している。というのも、アルンデル卿コレクションに属していたこの素描は、まずヴァン・デル・ボホトにより版画に複製され、次いでヤーバッハおよびルイ14世のコレクションに入った後、19世紀を通じてルーヴル美術館で展示され続けるからである。

「聖なるかご」を運ぶ女たち

立っている二人の女は手を取り合っている。右の女は横向きに描かれ、左のもう一方の女は、腰の片側に体重をかけた姿勢で、正面向きに描かれている。動きのある服の襞(ひだ)がきわめて洗練された雅やかな印象を二人の身体に与えており、はおった衣の下の身体の優美な様も余すところなく描き出されている。彼女らの頭の上の壺は、構図の最後の極(き)めとなる要素であると見え、画面全体に非常に緻密な均整をもたらしている。中央には、額縁をかたどった二つの四角形があり、そこには軽やかな筆致で浅浮彫のような効果がもたらされている。

フレスコ画との相違点

この素描と最終的なフレスコ画との間にはいくつかの違いが存在する。例えば、実際にはパルミジャニーノは、それが(新約聖書の)「賢き処女(おとめ)たち」という宗教的な題材を基にしていることを強調するため、四角形の代わりに金のロゾーネ(円形窓)を用いるとともに、ランプを描き足している。さらに、二人の人物像の位置は入れ換えられている。このアイデアは、《ボルゲーゼの踊り子たち》の浅浮彫、およびヴァティカン宮にあるラファエッロの《ローマの大火》に着想を得たものである。同じこのテーマによる素描が複数存在するおかげで、パルミジャニーノのたどった制作過程を再構成することが可能となった。すなわちパルミジャニーノは、裸体を基に人物像を形作り、それを軽くヴェールで覆いつつ、その輪郭線の描写に専念するのである。《二人のカネーフォロス》はパルミジャニーノの行った光の効果の研究を活用したものであるが、パルミジャニーノはその研究を用いて、二人の女の威厳に満ちた美しさを際立たせるとともに、宗教主題からはきわめて遠ざかることになった。

制作の遅れの結果

サンタ・マーリア・デッラ・ステッカータ教会の装飾が依頼されたのは1531年のことであるが、パルミジャニーノはその第一回目の契約も、1535年に交わされた第二回目の契約、すなわち二年でフレスコ画を仕上げねばならないという契約も、守らなかった。パルミジャニーノは、再び期限を遵守しなかったために、1539年に投獄される。その翌年に訪れたパルミジャニーノの死によって、装飾事業は完全に中断されることになるが、教会堂後陣の《聖母の戴冠》が描かれずに終わったのはそのためである。ルーヴルにある《二人のカネーフォロス》は、教会天井の装飾画のための素描であるが、その装飾画は今でも、マニエリスム期におけるこの種の構想のうち、最も成功した作品の一つとなっている。

出典

- BACOU Roseline, Dessins du Louvre, École italienne, Flammarion, 1968, notice 52.

- LOISEL Catherine, Parmigianino e il manierismo europeo, exp. Parme, Galleria Nazionale di Parma, 2003, notice 2.3.109.

作品データ

  • フランチェスコ・マッツォーラ、通称パルミジャニーノ(1503-1540年)

    《格間(ごうま)の両側で手を取り合う二人のカネーフォロス》

    1539年以前

  • サンギーヌ、ペンおよび褐色インク、褐色の淡彩、白のハイライト

    縦19.6 cm、横14.2 cm

  • アルンデル卿コレクション、エヴァーハルト・ヤーバッハ・コレクション、1671年に国王美術品蒐集室に収蔵

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

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