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《聖ゲオルギウスの審判》

© 1997 RMN / Daniel Arnaudet

絵画
スペイン絵画

執筆:
Perny Michèle

《聖ゲオルギウスの審判》は、聖人の殉教の物語を辿った四点のパネルのひとつで、連作は祭壇画の覆いを構成していた。中央部の《聖ゲオルギウスと竜》は、今日シカゴの美術研究所に保存されている。祭壇画の起源に関する最も有力な仮定は、作品が1434-1437年の間にバルセロナの自治省の代議士によって、カタルーニャの守護聖人である聖ゲオルギウスに捧げられた彼らの宮殿の礼拝堂のためにマルトレルに注文されたと考えられている。

聖ゲオルギウス伝説の一場面

9世紀以降複数のラテン語原典が述べられ、中世末に『黄金伝説』の中で再び取り上げられている聖ゲオルギウスの伝説によると、聖人はディオクレティアヌス帝の統治下における独裁者であったダキアノスによって裁かれた。これが最初のパネルによって描写されている場面である。判決に従って拷問にかけられ、街中を引きずり回された後に、物語は聖人の首が切られた時、炎が空から降り、総督とその従者を焼き尽くしたと記している。これらの場面は、他の三枚のパネルに描写されている。《聖ゲオルギウスの審判》は、宮廷場面風の手法で描き出され、中央部に佇む総督は、天蓋が上に掛けられた高みに置かれた念入りな細工が施されたゴチック様式の目を見張るような玉座から、彼の右手に立つ聖ゲオルギウスを指差しており、彼の足元には子犬が寝そべっている。凝った衣服を身に付けた青年の様相で描かれている聖人は、片手を挙げて自らを弁護している。色彩豊かで、東洋的傾向のある被り物と衣装を熱心に眺めている宮廷人たちが、玉座を取り囲んでいる。

独特な場面配置

1427-1452年にかけての記録が残っているベルナルド・マルトレルは、当時カタルーニャ地方で最も影響力があり、最も依頼の多い画家であった。その他の祭壇画を含めた彼の主要な作品は、場面配置と物語の叙述に関する一種の感覚を証明している。実際に画家は中心人物の際立った配置に秀でていると同時に、ここでは背中を向けて画面前景に座っている人物のように、副次的な人物像に対する遠近法を演出している。場面の導線は、しぐさや各人の視線によって惨劇の全ての当事者たちを通り抜けており、人物たちには写実性の明らかな探求に結び付けられた一種の装飾的幻想が伴われている。

作品帰属の歴史

フランスにもたらされた当初、これらのパネルは帰属に関する数多くの問題を抱えていた。当初はフランドル画家、その後はとりわけパリの彩色画から取り入れられた様々な要素の理由から南仏画家に帰属された作品は、最終的にスペインへと戻された。とある美術史家が、聖ゲオルギウスの画家という名の下にその他の作品の目録を作成するには、1908年代を待たなければならず、聖ゲオルギウスの画家という無名画家の識別は、文献の研究によってようやくベルナルド・マルトレルへと特定されたのである。

出典

- RESSORT Claudie, GERARD POWELL Véronique, Catalogue des écoles espagnole et portugaise, musée du Louvre,  Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002.

-  LAUTRAITE Annick et RESSORT Claudie, Le tableau du mois n° 41 : Les quatre scènes de la légende de saint-Georges par Bernardo Martorell après restauration, Paris, musée du Louvre, département des peintures, du 3 au 29 septembre 1997.

作品データ

  • ベルナルド・マルトレル(バルセロナで活動、1427年からの記録-バルセロナ、1452年)

    《聖ゲオルギウスの審判》

    1434-1437年の間

    バルセロナ、ヘネラリダード宮殿、聖ゲオルギウス礼拝堂

  • 油彩 木

    縦1.07m、横0.53m

  • 1867年、バルセロナ、アルビ男爵フランチェスコ・ロカブルナ・コレクション1877年、バルセロナ、デュポン・コレクション1900年、パリ、テオフィル・ベラン・コレクション1905年、ルーヴル友の会による取得、ルーヴルに寄贈

    R.F. 1570

  • 絵画

    ドゥノン翼
    2階
    マルトレル 15世紀前半のバレンシアとカタルーニャの絵画
    展示室730

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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