Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《聖ゲルウァシウスと聖プロタシウスの遺骸の発見》

L'invention des corps de saint Gervais et de saint Protais

RMN-Grand Palais - Photo T. Le Mage

素描・版画
17世紀

執筆:
Grollemund Hélène

この素描は、1657年にパリのサン=ジェルヴェ教会の教会管理人がフィリップ・ド・シャンペーニュに注文した絵画《聖アンブロシウスによる聖ゲルウァシウスと聖プロタシウスの遺骸の発見》(リヨン美術館)のための習作の一つである。1660年3月に完成した絵画は、この教会の内陣を飾る6枚の絵画のうちの1枚である。6枚の絵画からはタピスリー(綴織壁掛)(パリ、ガリエラ美術館)も制作され、大きな祝祭の日に展示された。

ル・シュウールからシャンペーニュへ

サン=ジェルヴェ=サン=プロテ教会を美しく飾ることを望んだ教会管理人は、1652年にこの教会の守護聖人を讃える6枚のタピスリーの制作を依頼することにした。タピスリーの主題は、主任司祭のシャルル=フランソワ・タロンが選んだ。「国王のための竪機(たてばた)のタピスリー制作所監督」ジェラール・ロランが、タピスリー装飾を請け負ったのに対し、ル・シュウールは、この注文を完成させるために選ばれた。ル・シュウールは、1655年に死去したためにこの仕事を終えることができず、義弟のトーマス・グーフェがそのうちカルトン(下絵)の一枚を完成した。そこで教会管理人は、セバスティアン・ブルドンに残る4枚の絵画を制作するよう依頼した。おそらくブルドンが注文を受けた最初の絵画を完成したのが1657年になってからに過ぎず、その引渡しが遅れたのと、ブルドンが宗教改革派に属していたことから、教会管理人はブルドンを遠ざけ、フィリップ・ド・シャンペーニュを呼び寄せたと思われる。シャンペーニュがサン=ジェルヴェ教会の教区民であり、タロンの友人であったにもかかわらず、それ以前に依頼を受けなかったのは、おそらく要求した報酬額のせいであろう。シャンペーニュは、前任者と同じ報酬額を受け入れなければならなかったが、教会管理人はシャンペーニュに、各々のカルトンを描くために6ヶ月の代わりに8ヶ月の猶予を与えるとともに、提案された主題を変える権利も付与した。

テクストへの忠実さ

シャンペーニュは、ヤコブス・デ・ウォラギネの『黄金伝説』の物語に従って絵を描いた。聖アンブロシウスは、聖パウロによって双子の聖人(聖ゲルウァシウスと聖プロタシウス)が埋葬された場所を知らされた後、聖人の遺体を掘り出させた。この二つの遺体は、底の浅い棺に並んで横たわっており、棺が巻上機によって引っ張り上げられている。前景では、梯子に足をかけた男が棺を支えて誘導し、二人の労働者が棺の下に丸太を滑り込ませている。右側では、聖アンブロシウスが両手を広げ、天を見上げてひざまずいている。聖アンブロシウスは、高位聖職者やその他の人物に取り囲まれ、そのうちの幾人かは(教会用の)大ろうそく、十字架、司教杖を掲げている。この出来事が引き起こした動揺は、左端にいる二人の信者が、切断された遺体の有様を見て怯えている様子によって強調される。この素描でも絵画と同様に、登場人物はフリーズ状に配置されているが、腕や頭部のざわついた動き、中心人物が明らかに見せる好奇心、ルプソワール(他のものが遠くに見えるように前景にほどこされた濃い色調)の役割を果たす画面の右端と左端に配置された二人の人物は、構図に光のダイナミックな効果を与えている。

自由な身振り

この準備素描は、自由に生き生きと紙に描き付けられたまさに最初の構想であり、素描家シャンペーニュを知るための貴重な資料となっている。こうした面ゆえに、この素描は、シャンペーニュの最良の素描の一つであり、古代、ラファエッロ、ヴェネチア派とカラヴァッジオ派、ボローニャ派とプッサンといった、きわめて多様な源泉からの借用を最も幸福な形で融合させた作品の一つである。素描を完成作と比較すると、フィリップ・ド・シャンペーニュが、同時代の全てのフランスの画家と同様に、下絵から最終的な構図に移行する過程で、垂直方向の構図から水平方向の構図へ、動から静へ、コントラストから均質な明暗効果へ、激昂から抑制への移行を示していることがはっきりと理解される。

出典

- Dessins français du XVIIe siècle : artistes contemporains de Poussin, cat. exp. Paris, Musée du Louvre, 1960, n 31.

- DORIVAL Bernard, Philippe de Champaigne, cat. exp. Paris, musée de l'Orangerie, 1952, n 55.

- DORIVAL Bernard, Philippe de Champaigne, 1976.

- PERICOLO Lorenzo, Philippe de Champaigne, 2002, p. 274-280.

作品データ

  • フィリップ・ド・シャンペーニュ(ブリュッセル、1602年-パリ、1674年)

    《聖ゲルウァシウスと聖プロタシウスの遺骸の発見》

    1657-1660年

  • 灰色の淡彩、ペンで加筆、サンギーヌの描線

    縦15 cm、横 27.2 cm

  • ピエール=ジャン・マリエット・コレクション、1775年にパリでその競売(1188番)。国王美術品蒐集室のためにランプルールが取得

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する