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ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>《聖餐》

L'Eucharistie

素描・版画
17世紀

執筆:
Prat Louis-Antoine

プッサンが1644年から1648年の間にローマで制作し、パリの友人シャントゥルーに送った第二の秘跡の連作の中で、「聖餐」の秘跡を主題にした絵画は、1647年秋に仕上げられた。この素描はその準備習作であり、スコットランド・ナショナル・ギャラリー(エディンバラ、サザーランド公爵貸出)に所蔵されている完成作に比べて、いくつかの部分が異なるだけである。

《最後の晩餐》から《聖餐》へ

キリストの生涯の場面を通して秘跡を描くことにしたプッサンは、「受難」の前の「最後の晩餐」を構成するエピソードを通して「聖餐」を想起させる。画面中央のキリストは、古代風の寝台に寝そべった使徒たちに囲まれている。この配置は、プッサンが、ローマのカタコンベの壁画を複製したアントニオ・ボジオ(1629年歿)の版画(『ローマの地下』、1632年)を見て研究したものである。それは、会食者を三方ないしは半月形に並べることのできるトリクリニウム(古代の食事用寝台)である。

福音書に忠実な表現

プッサンは、場面における宗規上の根拠を尊重した。キリストは、周りを取り囲む11人の忠実な使徒に与える聖体のパンを聖別しているところであり、使徒たちの眼差しは後光の射すキリストの顔の上に集まっている。キリストを裏切ることになる12人目の使徒ユダは、左側から場を去ろうとしている。イエスは、弟子たちに、あなたがたのうちの1人が私を裏切るだろうと告げる。

光と影

プッサンの素描の中で、光と影の巧みな扱いと照明の劇的な効果においてこれほど成功した作品は少ない。レンブラントと同様、ここでは光は道徳的な役割を演じており、興味深くも輪郭の震えた楕円形によって表わされたキリストと使徒たちの顔を照らし出している。(プッサンが、1640年代初頭から時折手が震えていたことは知られている。)プッサンは、作品のいくつかの細部について躊躇しており、とりわけ前景右側の使徒の体勢を最初は後方に脚を伸ばした形で描いていた。これがペンティメント(「後悔して描き直したもの」の意)と呼ばれるものである。この素描の左側には、絵画の注文主であるシャントゥルーの花押が見られる。それゆえ、この素描は、シャントルーの所蔵でもあったわけである。

出典

- PRAT Louis-Antoine, ROSENBERG Pierre, Nicolas Poussin 1594-1665 : Catalogue raisonné des dessins, 1994, II, n 266 .

作品データ

  • ニコラ・プッサン(レ・ザンデリー、1594年-ローマ、1665年)

    《聖餐》

    1647年

  • 紙にペン、褐色インク、黒インク、褐色の淡彩、白のハイライト

    縦15.7 cm、横25.4 cm

  • ポール・フレアール・ド・シャントルー・コレクション(1609-1694年)、トマス・ローレンス卿コレクション(1769-1830年)、イス・ド・ラ・サル・コレクション(1795-1878年)、1866年にイス・ド・ラ・サルによりルーヴル美術館に寄贈

  • 素描・版画

    保存上の理由により、当部門の作品は常設展示室では展示されていません。

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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