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作品 アッティカ赤像式アンフォラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アッティカ赤像式アンフォラ

© 1988 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Sophie Marmois-Sicsic

その上に蓋を持つ、このアッティカ赤像式アンフォラは、エウフロニオスと同世代で、彼の側近のフィンティアスの主要な作品の内の一つである。この作家は、壺の正面に巨人ティティオスによる女神レオの略奪という神話の主題を配置し、もう一面には、ギリシア人の日常生活に結びついた格闘技場の情況を表現した。この装飾構成の選択は、フィンティアスが属していた、先駆者たちの作家郡の長である、エウフロニオスのそれを想起させる。

レトとティティオス

この画家は正面に、巨人ティティオスによる女神レオの略奪を表現した。この神話は、ホメロスとアポロドロスにより、今日に知られている。ゼウスとレトの結びつき、そしてアルテミスとアポロンの誕生にさらに嫉妬したヘラは、ゼウスとエララの息子である巨人ティティオスに、彼女の恋敵を略奪するように説得した。しかしレトの子供たちは自分たちの矢を使い巨人を殺し、母を救った。裸体で髭を生やした、他の人物像より小さいティティオスは、その両腕にレトを抱きしめながら地面から彼女を持ち上げる、場面設定により正当化される。女神は、右手にヒマティオンの裾を持ち、その誘拐者に抵抗する様子は無いように見える。矢筒と弓が背景にぶらさがる、左にいるアポロンは、母の解放を試みるため巨人と彼女の腕をつかむ。レトと同じようにコルポスがあるキトンを着た、右にいるアルテミスは、弓を持ち、手を動かしている途中である。先駆者たちの作家郡に多く見られる、空間に絵の具で書かれた文字は、人物像を示している。アルテミスは、尊敬するべきものを意味する「aidos」の文字により示されている。敵対しているにもかかわらず、笑顔で、控えめな仕草の荘厳な人物像は、この場面に気品と激しさを与えている。

格闘技場の場面

肉体運動は、ギリシア教育の制度にて重要な場所を占めている。そしてその訓練は、体躯教師の指導のもと、若者たちが運動競技を行う事ができる、徒競争のトラックと柱廊で囲まれた中庭である格闘技場で構成された、ギムナシオンで行われる。壺に描かれた体育教師は、先が分岐した棒にてそれと分かる。彼らはそれを使い生徒の運動と、彼が身にまとうヒマティオンを直す。この壺の裏側は、体育教師と2人の運動選手に囲まれた槍投げ選手が存在する、格闘技場の場面が表現されている。そこには顔の高さに円盤を抱える横向きの円盤を投げる人と、槍の柄の部分で握り方を調整する競技選手がいる。これら4人の人物像の名前は、空間に示されている。ソティノス、サストラトス、カレス、ソシがそれに当たる。

フィンティアス

その名が複数の画家や陶工のサインで知られるフィンティアスは、エウフロニオスとエウテュミデス、そして他の先駆者たちの作家郡の画家たちに近い作家であった。エウテュミデスのようにフィンティアスは、頻繁にエクセキアスやEの作家郡のモデルを受け継いだ、A型の胴の膨らんだアンフォラを装飾した。この型のアンフォラの装飾の方法は、以下の通りである。各面にて装飾された場面は植物のフリーズにて囲まれており、把手の部分は、黒い木蔦の葉でできた葉飾りで装飾され、放射状の穹窿のフリーズは胴の下部を一周している。優れた画家、素描家であるフィンティアスは、この壺に前6世紀第4四半世紀の、先駆者の作家たちの赤像式の研究の精神を描いた。生き生きとした構成、動きのある体と肉体の形の研究、粒状の髪によりなぞられるとても細かい顔の素描、同じく手や極めて精巧に細かく爪まで描かれた足などがそれに当たる。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d’œuvre de la céramique grecque, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1995, p. 108, n° 49.

- Feuillet pédagogique "Le sport dans la Grèce antique" 3/24.

- BOARDMAN J., Athenian Red Figure Vases, The Archaic Period, 1975, p. 35, fig. 41.

- Hommes et dieux de la Grèce antique, catalogue d'exposition, Bruxelles, 1982.

- Euphronios, Peintre à Athènes au VIe siècle av J.-C., catalogue d'exposition, Paris, 1990, p. 243-247, n° 62.

作品データ

  • フィンティアス(に帰属 )

    アッティカ赤像式アンフォラ

    前515年頃

    イタリアのヴルチに由来

    アテナイ

  • 陶土、赤像式

    高さ60cm、直径39.50cm

  • 旧ブグノ・コレクション、1866年購入

    G 42

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室652

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作品の補足情報

銘(A面とB面):アポロン、レト、ソティノス、サストラトス、カレス、ソシ(.)ス、デモストラトス、歓声の声(A面とB面):chaire(やあ!)、aidos(尊敬するべき女性)