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作品 アッティカ赤像式アンフォラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

アッティカ赤像式アンフォラ

© 1993 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Sophie Marmois-Sicsic

エウフロニオスは前6世紀第4四半期の間、アテナイにおいて画家として活動した。彼は、アッティカ様式の赤像式の第一人者のように考えられている。日常生活の場面は、彼が好んだ主題のうちの一つである。把手が螺旋状のこの優美なアンフォラに、この画家は、コタボスに興ずる者と竪琴を奏でる、横になる2人の青年を首の2面に配置しながら、宴会の世界を描いた。

ギリシアの宴会

宴会の場面は、とても頻繁に壺に描かれた。それは、シンポジオンとも呼ばれる男性の会合の慣習について物語る。それは食事の終わりに行われ、ギリシア人男性の生活の中で重要な役割を果たしていた。そこではワインが、重要な要素を担っていた。ディオニソスの恵みであるワインは、男たちを陽気にさせ、そして他の隋伴物とともに痛みを和らげる作用があった。宴会の食器は、複数の形の容器にて構成されている。アンフォラは貯蓄と運搬のため、クラテルはワインと水を混ぜるため、オイノコエは汲み、注ぐため、スキュホス、カンタロス、杯は、飲料用に使用される。ワイン、遊戯、音楽、エロチズムは、宴会の世界の中心である。シンポジオンに唯一参加できた女性である演奏者、ヘタイラ(娼婦)は、給仕と娯楽を担当した。この赤像式のアンフォラには、下半身にヒマティオンをまとい、葉の冠を被った、2人の会食者が、目に見えない寝台に横たわり、クッションで上半身を支えている。彼らは、宴会の伝統的な遊戯に没頭する。一人は、右手でコタボスをしながら左手で何かの合図をしており、もう一人は大型の竪琴(バルビトン)を弾きながら歌っている。目に見えない彼の右手には、おそらくプレクトラムを手にしているのであろう。コタボスの遊びは、愛の願いを口にしながら、示された的に数滴のワインを垂らすため、人差し指の周りで杯を回す、器用さが求められる遊戯である。

記載事項

画家たちは、頻繁に壺の装飾の中に文字を挿入した。陶工や画家のサイン(エウフロニオスの名は今日十数個のサインにより知られている)、銘、歓声の声、献辞などがそれに当たる。赤色の加筆により書かれている、「レアグロスは美しい」という、アンフォラの表面の会食者の上にある歓声の声は、有名なアテナイの青年の美しさを称賛し、この会合の際に漂う官能的な雰囲気を証明する。この文は、この時代の壺に頻繁に見られた。青年は、竪琴を弾きながら、サッポーのオードの最初の歌詞を歌っている。彼の口から放たれる「私は苦しむ、そして私は望む・・・。」という詩人の言葉は、彼の頭の周りに縁となり広がっている。

エウフロニオス

エウフロニオスはフィンティアスやエウテュミデスなどのほかの画家と共に、前530年頃のアテナイで開発された赤像式の、「先駆者たち」の作家郡に属している。しかし彼は、おそらく壺装飾画家の中で最も才能に恵まれ、その世代のなかで最も革新的であった。活動初期より彼は、大型の神話の構成や、日常生活の情景を表現するため、線画や薄められた絵の具の全ての利点を使用しながら、新しい技術を試した。この作品の中で彼は、彼の習慣とは異なる、比較的限られた空間である、長方形の首の部分に会食者の青年たちを配置し、黒い絵の具で覆われた胴部を持つ長細い形を強調した。

出典

- DENOYELLE Martine, Chefs-d’œuvre de la céramique grecque, Editions de la Réunion des musées nationaux, 1995, p. 98, n° 48.

- Feuillet pédagogique "L’univers du banquet" n° 3/26.

- Feuillet pédagogique "La musique dans la céramique grecque" n° 3/23.

- Feuillet pédagogique "Euphronios, le peintre de vases" n° 3/14.

- Euphronios, Peintre à Athènes au VIe siècle av. J.-C., catalogue d'exposition, Paris, 1990, p 140-142, n° 20.

- VILLANUEVA-PUIG M.-C., Images de la vie quotidienne en Grèce, 1992, p. 66.

- LISSARRAGUE F., Vases grecs, 1999, p. 33-35, fig. 23.

作品データ

  • エウフロニオス(に帰属)

    アッティカ赤像式アンフォラ

    前510年頃

    イタリアのヴルチに由来

    アテナイ

  • 陶土、赤像式

    高さ47cm、直径26.60cm

  • 1844‐1844年カニーノ公・コレクション

    G 30

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室652

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

歓声の声(A面とB面):Leagros kalos(レアグロスは美しい)詩(B面):Mamekapoteo(私は苦しむ、そして私は望む)