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作品 アッティカ赤像式小型オイノコエ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

アッティカ赤像式小型オイノコエ

© 1991 RMN / Gérard Blot

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Kardianou-Michel Alexandra

このオイノコエ型の底が平面、口が三葉のコーエスは、アンテステリア祭の二日目の名前の由来となった。この祭りはディオニソスを称える三大祭典のうちの一つで、その二日目は飲み比べ競争が行われていた。多くの小型コーエスは子供の墓にて発見された。それらの装飾は、多くの場合この祭りを暗示するものであるが、それを祭式の場面か単なる遊戯の場面であるか、常に区別することはできない。

アンテステリア祭のオイノコエ

このオイノコエ型の底が平面、口が三葉のコーエスは、アンテステリア祭の二日目の名前の由来となった。その中には数リットルのワインを収める事ができる。これらの大きさの異なる壺は、その殆ど全てがアッティカ製の製品である。そして、それらの大部分がアッティカ地方で発見された。その中の多くの小型コーエスが、頻繁に子供の墓から発見された。これらオイノコエの類型学は、黒像式の壺の時代から赤像式の壺の生産最終期まで、つながりを持って発展していった。この型はオイノコエ3型であり、幾何学模様時代に既に出現していた。それは紀元前550年頃アテナイにおいて一般的なものになった。最古のモデルは、突出した小さな口、垂直の首をしていた。紀元前4世紀には、その形はより長細くなり、その縁は広く外側に広がっていた。
これらを装飾する主題は極めて頻繁にアンテステリア祭に着想を得ている。ディオニソスに関する主題、祭式、遊戯、エロスとニケなどのコモスの情景や玩具や動物を伴った子供の情景などである。その大部分は赤像式である。重ねられた色彩は、特に紀元前5世紀末頃から4世紀初期まで頻繁に使用されていた。子供と女性に使われた白色、黄色やいくつかの細部を装飾する化粧土(スリップ)、赤黄色の粘土に浸透した黄色がかった茶色の色調の釉は、多色装飾の効果を作り出す。

アンテステリア祭

アンテステリア祭は、ディオニソスを称える三大祭典の一つであり、レナイア祭と並び最古の祭であった。それはアンテステリアの月(2月末)の11日から13日までの三日間に及び、この月の呼び名が祭りの名の由来となった。それら各日々に、ピトイギア、コーエス、キュトロイと名前が付けられている。この都市のディオニソス信仰に関連したこれらの日々は、複数の儀式とたいへん複雑な祝賀儀式により構成されていた。ピトイギアはワインが保管された甕を開口で、各家庭内、身内の間で行われた祭りであった。キュトロイは特に葬儀的特徴を持っている。コーエスは、その中でも最も重要であり、その名は祭り全体を表す名に用いられる。それは、オレステスに関連した伝説に由来する、酒の飲み比べ競争を意味する。というのもダモホンの王は、反逆罪の罪を負ったオレステスをもてなしたかったが、裁判所の審判が下るまでは宗教的儀式を避け、一般的な形の宴会に招いた。
この公的な祭はディオニソスの神官により進められ、各自、食糧、ワインを入れる壺(コーエス)を持参した。ラッパの音にあわせ、一番早く混じりけの無いワインを飲み干した者は、王アルコンよりワインを入れる革袋を受領した。
コーエスの日は、幼い子供の生活の中でとても重要な事であった。全ての3歳男児は花輪を被せられ、お菓子、木蔦と玩具でできた冠が被せられたコーエス、小型荷車を模ったテラコッタ、人形を受け取る。アッティカ小型コーエスの装飾は、極めて頻繁にこの祭りを暗示するが、それを祭式の場面か単なる遊戯の場面であるか、区別することはできない。ルーヴル美術館のコーエスには、荷車を背後に引っ張る小さな男児が、祭壇とヘルメス柱の前に位置している。多くの例と異なり、壺は柱の後ろに置かれており、この場面の持つ意味は幼い男児の特徴を暗示しているのかもしれない。

出典

Hamilton R., Choes and Anthesteria, 1992.
Parke Herbert W., Athenische Feste, 1987.
Simon Erika, Festivals of Attica, 1983.
Van Hoorn Gerardus, Choes and Anthesteria, 1951.
Villanueva-Puig Marie-Christine, Images de la vie quotidienne en Grèce dans l'antiquité, 1992.

作品データ

  • アッティカ赤像式小型オイノコエ

    紀元前425年頃

    ギリシア

    アテネ

  • 粘土、赤像式、釉薬、線画

    高さ:9cm、直系7,20cm

  • 1906年購入

    Oenochoé des Anthestéries

    CA 1683

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ギャラリー・カンパーナIV 赤像式ギリシャ陶器 アテネ 紀元前5世紀
    展示室652

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

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