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作品 クニドスのアフロディーテ型の女性頭部

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

クニドスのアフロディーテ型の女性頭部

© 2000 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
クラシック時代のギリシア美術(前5-前4世紀)

執筆:
Marie-Bénédicte Astier

クニドスのアフロディーテを模った多くの複製品の中で、旧カウフマン・コレクションのこの頭部は、ヘレニズム時代の原作である。この作品は、その優美さとモデリングの繊細さにより優れている。この彫刻家は、その作品の宗教的気品と官能性をゆがめずに、紀元前4世紀中期頃に制作された、プラクシテレスの傑作より自由に着想を得た。斬新で革新的な主題のこの女神は、全裸の姿で、沐浴を終えたところであった。

カウフマンの頭部

1885年頃、小アジアのトラレスにて発見された、このアフロディーテ頭部は、その現在の名をカウフマン・コレクションから付けられた。この作品は1951年、ルーヴル美術館に収集されるまでそのコレクションに保管されていた。骨盤と腿の上部が残るこれと同じ彫刻は、ベルリン国立博物館に保管されている。この《カウフマンの頭部》は、ヘレニズム時代とローマ皇帝時代、《クニドスのアフロディーテ》の名で多くの複製品が作られたうちの一つである。左に傾いた頭、シニョン、中央の分け目より左右に規則的に分けられた、波打つ毛筋の加工は、この近隣で作られたローマ時代の頭部に非常に近い。しかしながらこの作品は、その優美さ、モデリングの柔らかさ、髪の加工において穿孔機の線が残っていないことより、それら他のものと区別される。この作品がヘレニズム時代に制作された徴候は、多く存在する。

プラクシテレス作《クニドスのアフロディーテ》を手本に制作された原作

単なる複製品よりも貴重な、カウフマン・コレクションの大理石彫刻は、紀元前2世紀中期の原作を提示している。彫刻家は、紀元前4世紀中期頃のアテナイの彫刻家、プラクシテレス作の有名なモデルに対し、いくらか独自の発想を取り入れた。彫刻家は、この女神のその宗教的気品と官能を全くゆがめず、首の長さを強調し、顔の繊細な卵形を少々伸ばした。それに加え、髪の毛を縛るリボンの配置を変えた。二本のリボンが分岐する他の複製品と違い、ここではそれらが平行に配置されている。アフロディーテはここではより不安定で弱々しい印象を与えているが、主題の記憶と、特に顔から発するスフマートの効果にプラクシテレスの様式が残っている。

入浴中のアフロディーテ

紀元前4世紀、プラクシテレスの《アフロディーテ》は、この女神の神殿の中心地である小アジアの西海岸の都市、クニドスの住民に与えられた。ギリシア等身大彫刻の初の女性裸体という、大胆な主題とその仕上がりの美しさより、当時この作品は人々に強い印象を与えた。この彫刻は、全裸で儀式の沐浴を終わらせた時、侵入者により浴場にて驚かされた女神を表現している。宗教的意味の強いこの姿は頻繁に採用され、その後、宗教的関心のためではなく、おそらく装飾の見地に重点を置き変化していった。

出典

- HAMIAUX M., Les sculptures grecques, II, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1998, p. 57-58, n 63.

- OZGA R., Die griechischen und römischen Skulpturen aus Tralles, Asia Minor, Studien, 15, 1995, p. 54-57, n TR 21, pl. 11.

- PASQUIER A., La Vénus de Milo et les Aphrodites du Louvre, Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 1985, p. 59.

- VIERNEISEL-SCHLÖRB B., Glyptothek München, Katalog der Skulpturen. Band II. Klassische Skulpturen des 5. und 4. Jahrhunderts v. Chr., Munich, 1979, pp. 331-333.

- Vingt ans d'acquisitions au musée du Louvre, 1947-1967, musée de l'Orangerie, Editions dela Réunion des musées nationaux, Paris, 1967-1968, p. 43, n 143.

- CHARBONNEAUX J., "L'Aphrodite de Cnide de la collection Kaufmann", in Revue des Arts, 1951, pp. 174-176.

- BLINKENBERG C., Knidia. Beïtrage zur Kenntnis der praxitelischen Aphrodite, Copenhague, 1933, p. 173-176, n IV, fig. 21, 27, 29.

- RIZZO G. E., Prassitele, Rome, Milan, 1932, pp. 54-55, pl. 85-86.

作品データ

  • クニドスのアフロディーテ型の女性頭部

    紀元前150年頃

    小アジア(現トルコ)のトラレスにて発見

  • 大理石、丸彫

    現存する高さ:35 cm

  • 旧カウフマン・コレクション、1951年購入

    カウフマンの頭部

    N° d'entrée MND 2027 (n° usuel Ma 3518)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    1階
    メルポメネのギャラリー
    展示室344

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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