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作品 グリフォンのアクアマニーレ

工芸品部門 : 中世

グリフォンのアクアマニーレ

© 2010 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
中世

執筆:
Muriel Barbier

ルーヴル美術館が所蔵するアクアマニーレはグリフォンの形をしている。中世には、写本装飾や彫刻の分野でも金銀細工の分野でも、2つの動物を組み合わせた怪物の形はごく頻繁に用いられた。アクアマニーレは手を洗うための容器であり、イスラム世界での作例がよく知られているが、とりわけヨーロッパ北部で多く生産された。ルーヴルの作品は、ニーダー・ザクセン地方で作られたものである。

アクアマニーレとは何か

アクアマニーレは中世におけるブロンズ作品の一分野をなしている。これは、日常生活または宗教儀式の中で手を洗うために用いられた。このような容器は古代から存在し、動物の形をしたものや人物像で飾ったものが残ることで知られている。イスラム美術にも同じものが見られる。金属より、陶製の作例の方が圧倒的に数が多い。

空想上の動物、グリフォン

ヨーロッパのアクアマニーレは、主として神話上の動物を表している。ライオン、ドラゴン、グリフォン、サイレン、あるいはキリスト教の伝統や寓話に取材した戦う騎士や人物像である。ルーヴルの作品は、グリフォンという、半身がライオンで半身が鷲の姿をした怪物を象っている。前部はライオンの前脚2本で、後部は鷲の翼の2つの先端で支えられている。頭はライオンのもので、上部に開口部があるが、水を入れるため、および蓋をするための弁はなくなっている。水は口に開いた穴から流れるようになっている。グリフォンの尾の先は植物になっており、これが輪を作り、取っ手となっている。グリフォンなど有翼の人物像を表したアクアマニーレは、特異ながら創意に富んだ一分野をなしている。

12世紀ニーダー・ザクセン地方の工房

知られているブロンズ製アクアマニーレの大半は、蝋型鋳造法の技術で作られている。工房の分布は、ロレーヌ地方、ムーズ川流域、ニーダー・ザクセン地方、ドイツ北部、スカンジナビア半島、オランダ、それにイギリスにまで及ぶ。12世紀のニーダー・ザクセン地方では、ザクセン公国のハインリヒ獅子公(在位1142-1195年)の奨励のもとで大きな発展が見られた。ニーダー・ザクセンの工房では、ルーヴルが所蔵するグリフォンのアクアマニーレを始め、燭台とアクアマニーレを中心に様々な種類のブロンズ作品が、日常または宗教儀式で使用するために制作されている。

作品データ

  • グリフォンのアクアマニーレ

    1200年頃

    ニーダー・ザクセン地方(?)

  • 鋳造ブロンズに毛彫り、または銅

    高さ25.60cm、幅21.30cm、奥行き13.60cm

  • 1916年シャブリエール・アルレス夫人より寄贈

    OA 6924

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    シュジェール
    展示室502

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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