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作品 コリントス型の冑

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

コリントス型の冑

© 2004 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

紀元前7世紀にとても普及したコリントス型の冑は、鼻当てと幅の広い頬当てが最良の防御を保証する。この後頭部の湾曲した輪郭と、両脇の尖った切れ込みは、この型の進化の一段階を示している。そこには豊かな線刻による装飾がされている。そこに刻まれたパルメット、女のスフィンクス、ライオンは、原コリントスの陶器の装飾用語を反映し、東洋化の時代の間に使用されたギリシア・オリエンタルのレパートリーに着想を得ている。

コリントス型の冑

発見された場所とルーヴル美術館に蒐集された過程が不明な、このブロンズの冑は、その形、装飾、加工の仕方より、紀元前650年から625年頃に制作された、コリントスの作家の作品のように見える。このコリントス型の冑は、紀元前7世紀よりギリシアにて、とても広く普及した。その原作は、アルゴスの工房の制作とされるが、コリントスの壺に頻繁に描かれたこの冑は、コリントスの工房にて大量生産されたように推測される。これは重装歩兵の武装具の一部である。その歩兵の出現は、このブロンズ製の新たな武具の段階的な採用に一致する。その構想は、兵士を最大限防護することに重点を置いた。長い鼻当てと固定した広い頬当ては、ほとんど顔全体を覆い、目と口の部分のみが開けている。この後頭部の湾曲した輪郭と、両側の尖った切れ込みはこの型の進化の一段階を示している。

東洋風のレパートリーの引用

その線刻された装飾は、とりわけ豪華である。眉毛は浮彫で示される代わりに、この作品より後のいくつかの冑に似せて、細かい刻み目で刻まれている。その縁は、V字形の筋により装飾され、それは、目の外側の先端のパルメットにより延長されている。女のスフィンクスは、片方のみ保存されている頬当てに表れている。対立した二匹のライオンは、両側のそれぞれの切り込みに刻まれている。これらの柄は、大陸のギリシアと近東の間の交易の繁栄のおかげで、東洋化の時代の間、地中海沿岸の広範囲にわたり広がった、ギリシア・オリエントのレパートリーに着装を得ている。作家は、植物と実存した動物、架空の怪物などの東洋的な猛獣の柄を混合させた。

原コリントスの陶器の影響

しかしながらこれらの柄は、コリントスの美意識に沿い加工された。この冑の装飾は、明らかに原コリントスの陶芸用語を参照している。女のスフィンクスの輪郭、ライオンの細く長い体は、同時代のこれらの壺に描かれた輪郭に類似する。同じく冑に刻まれたその線刻の技術は、紀元前680年から670年頃コリントスで作り出された、点で加筆した彩色と線刻により黒い輪郭の人物像を詳しく表現する装飾技法である、黒像式の技術に類似される。

出典

- AMANDRY P., "Casques grecs à décor gravé", in Bulletin de Correspondance Hellénique, 1949, p. 438-439

作品データ

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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