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テーブル板

© 1988 RMN / Pierre et Maurice Chuzeville

工芸品
19世紀

執筆:
Barbier Muriel

国王シャルル10世の肖像で飾られたこのテーブル板は、ローマ出身のフランチェスコ・ベッローニがパリに創設し、1817年から王立の施設になったモザイク製作所の作品である。また王の栄光を讃える同作品は、王政復古期に見られる古代の技法とモチーフに対する関心を示している。

王を讃える図像

このテーブル板の中央には円形のメダイヨンが嵌めこまれているが、それは月桂冠を被り、グリザイユ(灰色の濃淡による単色画)で描かれたシャルル10世の古代風側面観肖像で飾られている。このメダイヨンは明らかに古代のカメオを想起させる。おそらくフランチェスコ・ベッローニは、シャルル10世の即位に際し、すでに完成していたテーブル板にこの肖像を加えたのだろう。メダイヨンの周囲には、写実的な実をつけたオリーヴの小枝と百合の花束が置かれている。これらの植物はアンシャン・レジーム(旧体制)以来、王権に結び付けられていた。メダイヨンの両側には、聖ルイ騎士団の十字架があり、その上には王冠が載っている。

多種類の堅石

テーブル板はシエナ産黄大理石の一枚板でできており、そこに様々な石が象嵌されている。円形のメダイヨンは赤碧玉の縁取りと、黄大理石の二重の帯で強調されている。テーブル板のラピスラズリの地は、紅玉髄によるオリーヴの枝と百合の花で飾られる。この部分は黄大理石で縁取られ、その縁取りには紅玉髄の実と紅碧玉の葉がついた枝と、その枝に巻きつく2色のラピスラズリによるリボンがあしらわれている。

フランチェスコ・ベッローニとモザイクの技法

ヴァティカンのモザイク工房で技術を身につけた後、フランチェスコ・ベッローニはパリでモザイク芸術を再興したいと考え、1797年にフランスに現れる。ベッローニはまずこの技法を教える役を担うが、同校は1807年に帝国モザイク学校となり、次いで1817年には王立モザイク製作所となった。ベッローニは産業博覧会に参加し、すべてモザイクの技法で制作されたテーブル、小型円卓、暖炉の衝立、絵画等を出品する。このシャルル10世の肖像をあしらったテーブル板で、ベッローニは2種類のモザイク技法を組み合わせている。オリーヴの枝や百合の花に見られる「古代の方法」によるモザイクと、黄大理石板の模様に用いた象嵌である。事実ベッローニはモザイク芸術のあらゆる技法に熟練し、まさにそのおかげで同技法は見直された。

出典

Un Âge d'or des arts décoratifs : 1814-1848, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1991, pp. 175-176.

作品データ

  • パリ王立モザイク製作所、フランチェスコ・ベッローニ(1772‐1863年)

    テーブル板

    1814年、1824‐1828年

    ルーヴル美術館、君主美術館

    フランス、パリ

  • シエナ産黄大理石にラピスラズリ、アメジスト、紅玉髄および碧玉の象嵌

    縦 0.78m、 横1.54m

  • テーブルは1814年帝政末期に発注され、シャルル10世治下に王政を象徴する装飾が追加された

    MS 164

  • 工芸品

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