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作品 デル・エル=メディーナ(ディール・アル=マディーナ)の東墓地、クルネト・ムライ丘の墓の再現

古代エジプト美術部門 : 宗教と葬祭信仰

デル・エル=メディーナ(ディール・アル=マディーナ)の東墓地、クルネト・ムライ丘の墓の再現

© R.M.N./F. Raux

古代エジプト美術
宗教と葬祭信仰

執筆:
Rigault Patricia

このショーケースには、クルネト・ムライ(クルナト・ムラーイ)の丘の西墓地で発見された副葬品の一部を展示している。この墓地は、デル・エル=メディーナ( ディール・アル=マディーナ )遺跡付近にあり、1933年から行われたフランス人考古学者ベルナール・ブリュイエールの発掘調査により発見された。これらの墳墓は、第18王朝初期の、貧困とは言わないまでも少なくとも質素な階級の人たちの墓で、被埋葬者が生前から使用していた日常品などが豊富に収容されていた。

第18王朝時代に死者が墓に持参した物、棺

この時代には、中流階級に属していた死者は、自分のミイラを安置する棺を持っていた。この墓地では丁寧に仕上げられた棺はほとんど見られないが、ここから出土した棺の大部分は、長方形の箱形、あるいは白地に鮮やかな色で装飾された人型棺で、均一な棺のグループを成している。この展示品は、女性のものであるが、名前は分かっていない。桶は、いくつかのパネルに装飾が施され、そこには「完全なる肉体」を象徴するウジャトの眼、犬が伏せている姿で表されたアヌビス神の図像が2枚、そして銘を読んでも誰だか分からない何人かの人物の図像などが、稚拙に描かれている。膨らんだ蓋は、多彩色の格子模様で美しく装飾されている。

墓に持参するその他のもの、日常品

この墓地の死者の副葬品は、ほとんど本人が使用していた日常品である。籐のかごや箱に入っていた数々の身繕品の中には、香油の壺、コール( 化粧墨)の管状容器、美顔料の入った袋、木製や象牙製の櫛、髪留め、剃刀、マジャ貴婦人の持っていたような鏡などがある。マジャ貴婦人も同じ墓地に埋葬されていた人物で、彼女の美しい棺は、本美術館の展示室14に展示されている。また牛の角の中身を取り出して、容器として彫りあげ、木製の蓋を付けたものも時々出土することがある。寝台、大型の箱、椅子、腰掛、頭支え( 枕 )、ござなどの家具も埋葬されている。テラコッタや石でできた壺、杯、皿、椀などの食器も多数散見され、その中にはまだ食物や液体が残っているものもある。その他には、布、衣装、サンダル、宝飾品、道具、ここに展示されている竪琴のような楽器も副葬されている。時には死者を表す彫像が、地下埋葬室に置かれることもあった。

デル・エル=メディーナの遺跡とベルナール・ブリュイエールの発掘

1922年から1951年にわたって、ベルナール・ブリュイエールは、このきわめて重要な遺跡を綿蜜に発掘調査し、その研究結果を毎年発表した。テーベ山中にある砂漠の小さな谷の窪みにあるこの遺跡は、新王国時代の王家の谷や王妃の谷の墓の造営に従事した職人たちの墓と居住地だったため、この村の重要な遺物を保存する価値は多大なものであった。ここから得られた考古学的データーや、集収された稀な品々は、現在まで類をみない貴重な情報源となっている。
ここで展示されている埋葬品は、「東墓地」から出土したもので、デル・エル=メディーナ遺跡の東に隣接するクルネト・ムライの丘の西斜面に位置している。だが、ここの被埋葬者たちは、墓職人の共同体に属してはいなかったようだ。いずれにせよこのような仮説を確証する銘文や称号は見つかっていない。

出典

Les Artistes de Pharaon, Deir el Médineh et la Vallée des Rois , catalogues d’exposition, Louvre/Editions de la Réunion des musées nationaux, Paris, 2002.

- La vie quotidienne chez les artisans de Pharaon , Metz, 1978.

- Deir el Médineh  et la Vallée des Rois, Actes du Colloque, Paris, 2003, p. 49-65.

作品データ

  • デル・エル=メディーナ(ディール・アル=マディーナ)の東墓地、クルネト・ムライ丘の墓の再現

    新王国時代、第18王朝、ハトシェプスト女王とトトメス3世治世下、前1479-前1425年

    デル・エル=メディーナ(ディール・アル=マディーナ)の東墓地、あるいはクルネト・ムライ西の墓地

  • 1935年と1939年の発掘の分配分としてエジプト政府から寄贈

    E 14544

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    1階

    展示室320

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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