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作品 メディチ家の法王(レオン10世かクレメンス7世)の紋章入り杯

工芸品部門 : ルネサンス

メディチ家の法王(レオン10世かクレメンス7世)の紋章入り杯

© 2008 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
ルネサンス

執筆:
Muriel Barbier

ルーヴルのクリスタッロガラスの大杯には、メディチ家の法王(レオン10世かクレメンス7世)の紋章がほうろうで入っている。これと同じ紋章を持つ作品が、世界のいくつかの美術館に保存されており、そのことからガラス製の重要な食器セットが存在していたと考えられる。ルネサンス期には、ガラス製品は高級品で、飾り戸棚に置く装飾品として使われていたが、それらは食器として使われることもあった。

大きな杯

この杯は非常に大きなものである。口が大きく広がって、ほとんど平らなこの杯は、円形の台の上にのせられている。この種のクリスタッロガラスの杯のおかげで、16世紀において、ヴェネツィアのガラス職人はガラスの流通を独占していた。その紋章の装飾から、ルーヴルのものと同じ食器セットに由来するとされる、現在保存されている品のほとんどは、足があり、多少なりとも口が広がっていて、蓋のない形である。

ほうろう引きの装飾

この杯のほうろうと金箔を施した装飾は、金箔を貼った、青の細帯に囲まれた小さなうろこ模様のフリーズから構成されている。このフリーズは、杯の縁を沿う形で施されている。くぼみの囲いの中央には、メディチ家の法王の紋章が入っている。この紋章は、3つの金色の円紋と白百合の花の青い円紋が散りばめられた、黄色地の盾形紋地から形成されている。その上部には、法王の三重冠と縄でつながれた交差する鍵がある。この紋章はレオン10世か、クレメンス7世のものである可能性があり、それぞれ1513-1521年、1523-1534年に法王の座についていた。これと同じ食器セットに由来すると思われる品々に見られる紋章の表現には、様々に異なる形が存在する。

ガラスの食器

法王庁ローマでの宴会を唄った話によると、金銀細工の食器を使うことが、招く側から客に与えられる最も輝かしい敬意のあらわれだったとはいえ、ガラス細工の食器も法王庁に存在していたらしい。しかしながら、メディチ家の紋章が入ったガラス細工の食器が十分な数だけ確認されているので、法王庁にガラスの食器セットがあったということは断定できるであろう。他にもこのような酒盃(tazza)が、3本のミサ用の水瓶と共に、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロサンジェルスのJ.P.ゲッティー美術館、ロンドンの大英博物館とヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、コーニングガラス博物館、コーブルグのフェステ文化財博物館、そしてデュッセルドルフ美術館に保存されている。

出典

- Le Dressoir du Prince, services d’apparat de la Renaissance, Ecouen, RMN, 1995, p 93.

- LANMON, D.-P., The Robert Lehman Collection, XI, « Glass », New York, the Metropolitan Museum of Art, 1993, p 26-28.

作品データ

  • メディチ家の法王(レオン10世かクレメンス7世)の紋章入り杯

    16世紀前半、1513年‐1534年

    ヴェネツィア(?)、イタリア

  • ほうろう、金箔仕上げの「クリスタッロ」吹きガラス

    直径26.5cm

  • 1922年サロモン・ド・ロスチルド男爵の遺贈

    R 100

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    ソヴァジョ
    展示室518

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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