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作品 ルキウス・ウェルス帝(共冶帝、在位紀元161-169年)

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : ローマ美術

ルキウス・ウェルス帝(共冶帝、在位紀元161-169年)

© 2008 Musée du Louvre / Daniel Lebée et Carine Déambrosis

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
ローマ美術

執筆:
Lepetoukha C.

この巨大な頭部は、紀元161年から169年の間、マルクス・アウレリウス帝と帝国を統治した、ルキウス・ウェルス帝のよく知られた肖像の型を複製したたものだ。巨大な寸法は、すでに亡くなった君主を称えるためであり、その肖像の表現のなかでは、アントニヌス朝の様式の多感さが、バロック的な多彩さに移り変わろうとしている。

ルキウス・ウェルス帝

近代に付け加えられた胸部の上に置かれたこの巨大な頭部は、紀元161年から共冶帝として皇帝と連結して統治をし、169年ペストで病死したルキウス・ウェリウスの最も美しい肖像のひとつである深く彫り込まれカールした髪や、立派な髭など、この君主の多数の肖像に存在する特徴がここでも認められる。

亡き夫を称賛するための肖像

この肖像は、紀元161年から180年にかけて統治した、マルクス・アウレリウス帝の、ほぼ同寸法の肖像と対をなしていた。この2体はいずれも、ローマ付近のアクア・トラヴェルサのルキウス・ウェルス帝の邸宅に由来する。実際の人物以上の大きさで、称揚された姿から、彼の妻で、マルクス・アウレリウス帝の娘、ルキリアによって発注された死後の肖像だと考えられる。その結果この肖像は、マルクス・アウレリウス帝の死後、紀元180年からルキリアの死、紀元183年の間に制作されたと考えられる。

アントニヌス朝肖像の妙技

その保存状態と巨大な寸法からこの作品は稀に見るものであり、2世紀後半のローマ帝国で流行したバロック的な表現方法が最も顕著に表われた作品のひとつである。というのもこの作品は古典主義的な伝統とは一線を画しているのである。大げさなまでにボリュームを持たせた髪形と髭は、彫刻家により穿孔機で深く彫り込まれ、、あまりにも滑らかな顔面と対を成す。この巧みな表現効果は、セウェルス朝の肖像におけるより抑えられた表現に回帰するまで繰り返され、コモドゥス帝の統治期間には(紀元180-192年)過度なまでに取り入れられた。

出典

- KERSAUSON K. (de), Catalogue des portraits romains, II, Paris 1996, n 122, p. 272.

作品データ

  • ルキウス・ウェルス帝(共冶帝、在位紀元161-169年)

    紀元180-183年

    アクア・トラヴェルサ、ローマ付近(イタリア)

    ローマ

  • 大理石、丸彫

    高さ1.02m

  • 1807年ボルゲーゼ・コレクションから購入

    Inventaire MR 550 (n° usuel Ma 1170)

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    ローマ美術:紀元3世紀のローマと属州
    展示室413

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

胸部は近代のもの