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作品 三つ葉形大皿

工芸品部門 : ルネサンス

三つ葉形大皿

" 1993 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
ルネサンス

執筆:
Brigitte Ducrot

「ア・イストリアート」(物語絵付け)装飾による食器セットの他に、ウルビーノはグロテスク・モチーフ装飾の大型食器制作の中心地でもある。アルフォンソ・デステ2世(1533年-1597年)の食器セットの一部であるこの大皿の一面を覆っているのは、このグロテスク装飾である。その食器セットは、1579年、アルフォンソのマルゲリータ・ゴンザーガとの結婚に際して作られたものである。皿には、燃え上がり続ける石の紋章、およびフェッラーラ公の標語「アルデット・アエテルヌム(永遠に燃え盛れり)」が記され、パタナッツィの工房の作品であるとされている。

アルフォンソ・デステ2世(1533年-1597年)の食器セット

ルーヴル美術館は、イザベッラ・デステの家門を初めとするルネサンス期イタリアの名家が、ウルビーノで注文した装飾用食器セットを複数所有している。きわめて豊かな造形的特色をもつこの三つ葉形大皿、また取っ手付き飾り壺などは、1579年にイザベッラ・デステの甥の息子アルフォンソ・デステ2世がマルゲリータ・ゴンザーガと結婚した時、三回目の式典に際して制作されたものである。現在知られている30点にわたる食器類(皿、壺、水筒、塩入れなど)にはすべて、紋章――石綿(一度燃え上がると永久に燃え続ける石)により起こされた、燃え盛る炎――、および、標語「アルデット・アエテルヌム(永遠に燃え盛れり)」とが記されている。この標語は、フェッラーラ、モデナ、レッジョを統治し、そこに文化・芸術上の大発展をもたらした、最後の正統公爵のものである。

ひしめき合う多彩なモチーフ

この大皿(バチーレ=洗面器)の表面は、白色の地にグロテスク様式と呼ばれるモチーフを配した装飾で全体が埋め尽くされており、それらが「敬虔」の寓意画や、飾り枠に収められ、川の風景を描いた古代風のカメオを取り囲んでいる。この純粋に装飾を目的とする構成は、時代により幾度か変遷を経てきたと考えられる。ここでは、構図は空想上の人物像、幻想的な動物たち、唐草模様、調和よく配置された半身像などの組合わせからなっており、それは、一方では均衡を崩すことなく、他方では中央のモチーフや上下の方向性をも乱すことがない。その限りなく多彩な細部の表現と、モチーフの豊かさとによって、このマニエリスムの芸術家は明らかな創意の才を示している。装飾の豊かさは、波打つ白地に6羽の白鳥が向かい合わせに配されている大皿の裏面にも、同様に見て取れる。

グロテスク装飾:芸術上の一大現象

このタイプの装飾は、ラファエッロによるヴァチカンのロッジアのための絵柄から採られたものであるが、ラファエッロの作品自体も、ローマのネロ帝の「黄金の家」で15世紀に発見された、古代のフレスコ画に着想を得たものである。装飾芸術の中で大いに広まったこのモチーフは、1560年代初めからウルビーノの陶芸工房、とりわけ、ウルビーノで最後の大工房であったパタナッツィ家のアトリエにおいて用いられた。このモチーフはまた、特に、ドイツ諸家のため制作された他の食器セットでも使われている。その成功によって、このモチーフはヨーロッパ芸術の一大ブームとなるが、それは演劇の発展や、建築家であり版画家であったジャック・アンドルエ・デュ・セルソー1世(1510年-1585年)のそれのような、版画集の非常な広まりに、多くを負っていたのである。

出典

- GIACOMOTTI Jeanne, Catalogue des majoliques des musées nationaux : musées du Louvre et de Cluny, Musée national de céramique à Sèvres, Musée Adrien-Dubouché à Limoges, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1974, p. 358, n 1081, ill. p. 361.

- Louvre. Guide du visiteur. Les Objets d'art. Moyen-Age et Renaissance, Paris, Editions de la Réunion des Musées nationaux, 1994, p. 111.

- DURAND Jannic, Le Louvre : les objets d'art, Paris, Éditions Scala, Editions de la Réunion des Musées nationaux, 1995, p. 61.

- ASSANTE DI PANZILLO Maryline, La Majolique italienne de la Renaissance (II), feuillet de salle n 6/35.

作品データ

  • Atelier PATANAZZI

    三つ葉形大皿

    Vers 1579

    フェッラーラ公アルフォンソ・デステ2世(1533-1597年)のための食器セット

    ウルビーノ(マルケ州、イタリア)

  • 釉陶器、高温焼成による釉(うわぐすり)装飾

    縦45 cm、横47 cm

  • 元カンパーナ・コレクション、1863年取得

    OA 1467

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    スキピオのギャラリー
    展示室516

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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