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作品 二本の螺線をもつフィブラ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

二本の螺線をもつフィブラ

© 2009 Photo RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

このフィブラはロウソイ(アルカディア地方)のアルテミス・へメラの神殿に由来する。この作品は、8の字を描く中央の組み合わせと二つの螺線にて、鉤から針の先まで、一本のブロンズで構成されている。この両肩に衣服を固定するための装身具は、幾何学様式時代にヨーロッパにて広く普及し、多彩な形を取るようになった。いくつかの高価な作品例は、持ち主の社会的地位と富を示すものであったのだろう。

幾何学様式時代の奉納品

このブロンズ製小型フィブラは、アルカディア地方(ペロポネソス半島北部)のロウソイ(アルカディア地方)のアルテミス・へメラの神殿に由来する。これは、ペロポネソス半島の複数の神殿にて発見されたものと同じ型のフィブラのように、この神殿にて、この女神に捧げられていたように思われる。それらは墓所にても多数発見され、頻繁に女性の墓にて発見された。この作品例は、紀元前8年の後期、幾何学様式時代最後の数十年に製作された。この期間、東洋の世界との交流再会は、これらの職人に新しいブロンズ(胴と錫の合金)を使い仕事をする機会を与え、大量の小型作品、奉納品、葬祭用器具、装身具などを製作することを可能にした。 

社会的役割をもつ装身具の一部

この作品は、二つの螺線と8の字を書く中央の組み合わせ、そして針にて構成されている。この作品全体は、四箇所にわたる部分を、一本の鉄線の巻きつけることにより作り上げられていた。針の先は、フィブラの裏側のもう一方の鉄線の端により模られた鉤に収納される。頻繁に両肩に設置されるこの種の針は、衣服を体に固定する役割を担っていた。これらのフィブラの大きさは、極めて多様であった。一番大きいものは、おそらくその持ち主の社会的地位と富を示すものであった。

螺線のフィブラの生産と普及

螺線のフィブラは鉄器時代よりヨーロッパに広く普及した。その生産は特にバルカン半島の地域や、マケドニアやテッサリアなどのギリシア北部にて証明されている。紀元前9世紀末これらフィブラの流行は、南下しペロポネソス半島にまで及んだ。螺線のフィブラはそこで大きな変化を受けずに数世紀の間、製作されていた。この型のフィブラもまたシチリア島、南イタリアなどで目覚しい成功を収めたが、それらの形はギリシアで生産された装身具と少しばかりしか違いが無かった。紀元前8世紀、バジリカータ州(南イタリア)の原住民は、ルーヴル美術館の作品が証明するよう、一つの螺線または二つ、四つの螺線のフィブラをつくり、単純な形、または複雑な形に、この螺線のモチーフを変化させた。

作品データ

  • 二本の螺線をもつフィブラ

    紀元前8世紀後半

    アルテミス・へメラの神殿、ロウソイ(アルカディア地方)ギリシア

    アルカディア地方、ギリシア

  • ブロンズ、槌打ち

    幅7.5cm

  • 1899年購入

    Br 1872

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

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