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作品 内臓を収めた小袋をそれぞれ手にする国王シャルル4世端麗王(1328年死去)と王妃ジャンヌ・デヴルー(1371年死去)

彫刻部門 : 中世のフランス

内臓を収めた小袋をそれぞれ手にする国王シャルル4世端麗王(1328年死去)と王妃ジャンヌ・デヴルー(1371年死去)

© Musée du Louvre, dist. RMN / Thierry Ollivier

彫刻
中世のフランス

執筆:
Montalbetti Valérie

この見事な大理石の横臥像は、フランス国王シャルル4世端麗王(在位1322-1328年)と王妃ジャンヌ・デヴルーを表したものである。シャルル5世時代随一の彫刻家、ジャン・ド・リエージュの卓越した鑿のなせる業である。これらは、国王夫妻の内臓を収めたモビュイッソンの修道院の墓所にあったもので、一方夫妻の亡骸はサン・ドニに安置されている。

内臓を収めた墓所

シャルル4世端麗王は、1324年に用意した遺言で、自分の亡骸はサン・ドニ修道院へ、心臓はパリのドミニコ会修道院付属教会へ、そして内臓はモビュイッソン(ポントワーズ近郊)のシトー会女子修道院へ収めるよう指示してあった。14世紀には、高貴な人物の亡骸を様々な教会や修道院に分け、それに従って複数の墓を建てることが習慣になっていた。遺体の分割には、ローマ教皇の許可が必要だった。

国王夫妻

シャルル4世は、カペー朝の直系としては最後の王である。ブランシュ・ド・ブルゴーニュとの最初の結婚は、ブランシュの不貞により解消された。2番目の妃マリー・ド・リュクサンブールは結婚の翌年(1324年)に死去した。1326年、シャルル4世はジャンヌ・デヴルーと結婚し3人の娘(1人は王の死後に誕生)をもうけた。王は1328年に世継ぎを残さずに没し、王位はカペー家の支流ヴァロワ家のフィリップ4世に渡った。
ジャンヌ・デヴルーは夫の死後、約半世紀を生きた。王妃もシャルル4世と同じ遺言を作成し、1370年頃、内臓を収める記念碑の制作をジャン・ド・リエージュに注文した。黒大理石板に、天蓋のついた白大理石の横臥像2体を載せたものである。王妃が展開した文芸保護は、14世紀でもとくによく知られている。それを物語る作品が2点、ルーヴル美術館に所蔵されている。王妃がモビュイッソンの修道院の主祭壇用に注文した、白大理石の祭壇彫刻の一部と、サン・ドニ修道院に贈った、銀に鍍金を施した聖母小像(作品番号M.R.342、M.R.419)である。

横臥像とジャン・ド・リエージュ

像は等身大よりも小さく、かつては金で飾られていた。国王夫妻は、それぞれ右手に王杖を持っていた。胸の上には、内臓を収める皮袋が置いてある。王が身に着けている衣装は13世紀のもので、ぴったりした袖の長い衣をベルトでしめ、マントを飾り紐で留めており、8つの花形飾りがついた王冠を頂いている。王妃は、修道女の服装に似た未亡人の格好をしている。長い衣に外衣、大きなマント、頭巾にベールである。慣習通り、王妃の足元には忠誠の象徴である犬が、王の足元には権力と勇気の象徴であるライオンが認められる。
ジャン・ド・リエージュはシャルル5世時代随一の彫刻家である。この人物はルーヴル宮の大螺旋階段を飾る国王夫妻の像(シャルル5世とジャンヌ・ド・ブルボン)を制作している。彼は大規模な工房を率いていた。
この横臥像は、大理石の卓越した作品である。その妙技はとりわけ、像の足元で交錯して襞をつくる渦巻きの重なりに際立っている。像は大変に優雅で、衣襞はバランスよくしなやかな動きを生み出し、手は見事に仕上げられ、面差しは美しい。繊細な顔立ちの立体感とかすかな微笑みが、ほとんど個性のない顔つきに輝きを与えている。まっすぐな鼻と目の隅の独特な彫り方は、ジャン・ド・リエージュとその工房の特徴である。

作品データ

  • ジャン・ド・リエージュ 知られている活動期間:1361から死去する1381年まで

    内臓を収めた小袋をそれぞれ手にする国王シャルル4世端麗王(1328年死去)と王妃ジャンヌ・デヴルー(1371年死去)

    1371-1372年

    モビュイッソン(ヴァル・ドワーズ県サン・トゥアン・ロモーヌ)の旧シトー会修道院付属教会2体の横臥像は王妃が生前に注文。像は1372年に完成し、設置された。

  • 大理石

    R.F.1436:高さ1.35m、幅0.36m、厚み0.16mR.F.1437:高さ1.10m、幅0.36m、厚み0.16m

  • フランス革命で修道院は国有財産となり、像は1793年に売却された。この像は、19世紀にはカルメル会修道院に所蔵されていた。ルーヴル美術館友の会が購入し、1907年1月24日の法令により美術館に寄贈。

    R.F. 1436, R.F. 1437

  • 彫刻

    リシュリュー翼
    1階
    ジャン・ド・リエージュ
    展示室209

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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