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壁際の家具

© Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この壁際の家具は、たいへん簡素なつくりで、ラインライト出身でパリに居を構えた家具職人、アダム・ウェイスワイラー(1744-1820年)の制作によるものである。この作品は、古代ギリシア・ローマから着想源を得、そして寄木細工をほとんど使用しない、ウェイスワイラーの作風を特徴付けるものである。その形や、用途から、独創的とされるこの家具は、18世紀と19世紀の境に位置づけられる。

蒐集家の家具

この非常に横に長い家具は、コマ型の八本の脚に支えられている。正面の四枚の開き戸で開閉するようになっている。そのうちの二枚は少し突き出た形になっている。甲板(こうはん)の下に位置する帯部分には、四つの取っ手がついた三枚のスライド式の平板がある。上板には段々の棚があり、そこには中央に二枚の開き戸、側面の仕切り棚、そして金鍍金の縁飾りが備わっている。開き戸には金属の装甲板が付いており、それにより、この壁際の家具は金庫にもなっている。このことと、スライド式の平板が備わっていることが、この家具はおそらく蒐集品を納めたり、見たりするために制作されたものだということを、証明している。18世紀の末に制作された蒐集品のための家具は、数点知られており、ルーヴルのものより以前に、ジャン=アンリ・リズナー(1739-1806年)により制作された(パリ、ニッシム・ド・カモンド美術館蔵)ものが一点あるが、それには装甲版は付いていない。

マホガニーの化粧板の使用

この装甲された家具には、斑紋のあるマホガニーの化粧板が施されているだけである。マホガニーは、18世紀の末になるまでは家具には使用されなかった。当時の人々には、その細かいきめや、赤茶の色が好まれた。ウェイスワイラーはとりわけ、無地の木材の化粧板や、漆のパネルを使った技術を使用した。彼と同時代の職人達とちがい、彼の作品においては、寄木細工は見られない。マホガニーは、ウェイスワイラーがこの壁際の家具を制作した数年後、総栽政府、総領政府、そして第一帝政下(大陸閉鎖令より以前)に、その黄金時代を迎える。

1780年代の典型的な家具

その線的な形から、この家具はアンシャン・レジーム末期の作品に典型的なものといえる。ウェイスワイラーは、おそらく彼には個人の顧客が多くあったため、大抵のフランス人の家具職人とはちがい、フランス革命後にも仕事を続けることができた。彼はここで、古代建築に由来する支柱や、溝彫り装飾を施した柱形、そして家具の様々な部分で線を強調している、金箔を貼ったブロンズから、構築的な線をもつ家具ルイ16世様式の形状を残している。

出典

- LEMONNIER, P., Weisweiler, Paris, M. Hayot ; Vilo, 1983.

作品データ

  • アダム・ウェイスワイラー

    壁際の家具

    1785-1790年

    パリ

  • 骨組み:オーク材、もみ材化粧板:マホガニー、金箔を貼ったブロンズ

  • 1976年、エディス・C.ブラム嬢の遺贈

    OAP 221

  • 工芸品

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