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作品 平らな書き物机

工芸品部門 : 18世紀:ロココ

平らな書き物机

© 2010 RMN / Jean-Gilles Berizzi

工芸品
18世紀:ロココ

執筆:
Barbier Muriel

シャルル・クレッサンは、高級家具職人の世界ではすこし異質な人物である。彼は彫刻家としての修行を受けたのだが、高級家具職人の未亡人と結婚し、そのことから工房の指揮権を得る。18世紀の鍵ともいうべき職人のクレッサンは、フランスにおけるロカイユの誕生に、ちょうつがい的な役割を果たした。この書き物机は、彼自身の専門分野における芸術性とともに、彼の技術面での熟練も示している。彫刻家である彼は、ここであますところなく、とりわけ金鍍金ブロンズを通して、自己表現をしている。

書き物机

書き物机は、1710年から1715年にかけて、アンドレ=シャルル・ブールの発想の豊かさから生まれた。その当初から、平らで大きな書き物机は、シャルル・クレッサンの得意とするところとなる。この作品もそうであるように、この種の書き物机は大きな、角が丸く、四文円の銅製の刳り形鉋に守られた、長方形の甲板(こうはん)からなる。実用性に応えるため、これらの机はベルベットや革で覆われていた。ルーヴルの机の上板は革で覆われている。脚は弓なりで、2段、3段、または5段の引き出しから構成される、曲線を描く幕板を支えている。ルーヴルの書き物机は大きい3段と小さい2段の、合計5段の引き出しから開くようになっている。小さい2段の引き出しは金箔を貼ったブロンズでできた川神の頭のうしろに隠れている。これらの書き物机に添えるように、クレッサンは置き時計になる書類整理棚を何種類か提案していた。ルーヴルの書き物机にも書類整理棚が付属していたが、現在は、それぞれが犬に襲われている、猪と鹿を象る2つの彫刻群を伴った、ディアナの像を頂いた上部しか残っていない。

化粧板

この家具を制作するにあたって、クレッサンは同心円状の波型模様の化粧板を選んだ。この高級家具制作の技法は、木目を装飾要素として使うものである。ここではクレッサンは山形模様を描き、机の構造を引き立たせるためにこの技法を使っている。クレッサンはしばしば化粧板に、一段濃い色のアマランサス材に囲まれた、つやだし板を使用した。ルーヴルの書き物机に見られるのもまた、この二種類の木材である。ブロンズはアマランサス材により引き立っている。

ブロンズ装飾

クレッサンはブロンズ装飾に非常に重きを置いていた。彼の制作した大型の書き物机には、引き出しの枠の細帯と、甲板と脚を守る玉縁を除くと、常に10個のブロンズ装飾が施されている。これらのブロンズ装飾は幕板全体に配分される:脚の上部には『エスパニョレット』と呼ばれる4体の女性の胸像が、微笑みながら優美に頭をまわしている。これらの像は、ワトーの絵の優雅な饗宴に登場する、洗練された人物たちを思い起こさずにはいられない。笑っているのか、またはおどしているような、側面の中央の二つの人面は、すでにロカイユ様式のカルトゥーシュの中に入っている。そして正面と後ろ面の中央の両側を、ひげ面の川神、またはこぶし花が飾っている。ルーヴルの書き物机には、まるで大きなアカンサスの葉から生まれ出たように見える川神が、小引き出しを隠す形で施されている。これらの丁寧に仕上られた彫金による、非常に優美なブロンズは、クレッサンの彫刻家としての養成課程を思わせるものであり、常に過度のロカイユから逃れている。

出典

- ALCOUFFE D., DION-TENNENBAUM A., LEFEBURE A., Le Mobilier du musée du Louvre, t.1, Dijon, Editions Faton, 1993, p 118 - 123.

- PRADERE A., Les Ebénistes français de Louis XV à la Révolution, Paris, Editions Le Chêne, 1989, p 129.

作品データ

  • シャルル・クレッサン

    平らな書き物机

    1735-1740年

    フランス、パリ

    軍司省、フランス

  • 骨組み:もみ材、正面の引き出し:もみ材、側面の引き出し:オーク材、地板:くるみ材、化粧板:つや出し板とアマランサス材、金箔を貼ったブロンズ、皮革

    高さ0.85m、幅2.06m、奥行き0.95m

  • 1870年国有調度品保管所から分与

    OA 5521

  • 工芸品

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