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作品 男性肖像

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

男性肖像

© 1985 RMN / Les frères Chuzeville

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

このブロンズ製の頭部は、おそらく前3世紀に製作された全身像に属していた。彫刻家は、この若い男性に心配そうで、そして意志の強い表現を与える、顔のモデリングと 細部の加工にとりわけ気を配った。ギリシアの自然主義とイタリアの表現方法の伝統を継ぐこの作品は、奉納品や故人の肖像などのヘレニズム時代の間に製作された、おおくの類を示す肖像とは区別され、ローマの肖像を予兆する。

ある若い男を称える肖像

フィレンツェ近郊のフィエーゾレにて発見されたこのブロンズ製頭部は、おそらく前3世紀の間に製作された、等身大の栄誉を称えた彫像に属していた。というのもこの作品は、タルクイニア、パルトゥーヌの墓の肥満男性の棺との多くの様式の類似性を表している。この肖像は、蝋型鋳造技術により製作された。両目には以前、虹彩と瞳孔を示した他の素材が埋め込まれていた。この顔は、恰幅の良い体格により、その階級のゆとりを伝える、ラテン語の詩人カトゥルス(34巻2章)が定義した、オベスス・エトルスキュスの表現に類似する。

エトルリア美術の肖像の概念

その人相のいくつかの様子から、この作品は、前3世紀の骨壷や棺に描かれた故人の肖像、または巡礼者が神殿に置いていった男性、女性、子供を表現したテラコッタ製の奉納品を想起させる。これらは、しかしながら最も頻繁に、老人、若者または既婚夫人などの個人差を持たない類似した型で表現されている。顔の輪郭は、習慣に沿ったものであり、どれも殆ど同じように見える。ここでは、肖像の概念はとても相対的であるといえる。

ギリシアの伝承とローマ肖像の寄与

これらの肖像と違い、フィエーゾレ頭部は、イタリアの表現主義とギリシアの自然主義を同時に受け継いでおり、ローマ肖像を予兆するモデリングの忠実さへのいくらかの気配りを証明している。事実、若者の顔は、個別化されているようである。モデリングには特に気を配り、髪は毛筋ごとに細かく表現した。この肥満に加えられる、深い皺、存在感のある鼻、突出下あごは、この人物に心配そうで意志の強い表現を与えている。

出典

- LAHUSEN G. , FORMIGLI E., Römische Bildnisse aus Bronze, Munich, 2001, n 1.

- KERSAUSON K. (de), Catalogue des portraits romains, I, Paris, 1986, p. 8-9, n 1.

- CRISTOFANI M., I Bronzi degli Etruschi, 1983, n 123.

作品データ

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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