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作品 神格化されたイアフメス・ネフェルトイリ(アハメス・ネフェルタリ)王妃

古代エジプト美術部門 : 新王国時代(前1550-前1069年頃)

神格化されたイアフメス・ネフェルトイリ(アハメス・ネフェルタリ)王妃

© Musée du Louvre/Chr. Décamps

古代エジプト美術
新王国時代(前1550-前1069年頃)

執筆:
Lili Aït-Kaci

この小彫像は、職人のジェフティヘルマケテフが、幸せな暮らしと立派な墓の建立の返礼を期待して奉納したもので、新王国時代の初代の王妃を表している。姿勢、衣装、髪型はきわめて優雅に彫られており、ファラオ時代に制作された木製小像の中で最も魅力的な作品の一つである。薄い亜麻布でできた貫頭衣から垣間見ることができる王妃の体形は、この小像が彫られたラメセス2世時代の女性の理想像を表している。

イアフメス1世(アマシス)の妻、イアフメス・ネフェルトイリ

台座の上面の銘文には、第18王朝の始祖イアフメス1世(アモシス)(紀元前1550年頃)の后であったイアフメス・ネフェルトイリの名と称号が刻まれている。王妃が、「アメン神の神妻、偉大な王妃、上エジプトと下エジプトの主、父アメン神から愛されし者、王の母、そして、ラー神のごとく、永遠に若い姿で生きるイアフメス・ネフェルトイリ」と、いくつかの称号を持っていたことが分かる。着用している薄い亜麻で出来た長い衣装は、縁飾りや房の装飾が施され、衣装は右の乳房の下で結ばれている。顔面、首、台座の上、両足の周囲には赤い彩色の跡が残っている。一方、頭髪、眉毛、目の周囲、乳首、台座の各面の縁は、黒で塗られていた。ブレスレットは帯模様で表され、おそらく赤色で塗られていたと思われる。

王の持物(象徴的な持ち物)

イアフメス・ネフェルトイリは王妃特有の持物を持っている。頭頂には、ハゲワシの剥ぎ皮、その上部に円筒形の冠の基部を掲げ、今日では消失しているが、長い2枚の羽がそこに備え付けられていたと思われる。左手には、しなやかな花笏を、右手には、現在は何も握っていないが、本来は一輪の花、あるいはアンク記号を握っていたものと思われる。彫り師の正確な彫り、鋭い美的感覚など素晴らしい技巧である。薄い布からできた衣装から透けて見える王妃の体形は、特に丁寧に彫られている。

神格化され、崇拝された王妃

アメンヘテプ3世の治世下(前1391-前1353年)に、偉大な王妃イアフメス・ネフェルトイリは、息子のアメンヘテプ1世(前1525-前1504年)とともに神格化された。王妃は、夫のイアフメス1世の死後、摂政を務め、息子とともに波乱な第2中間期後の不安定な政治、経済、宗教を建て直し、エジプト統一を再現した。息子と母の2人がテーベの主、守護者として君臨していたことは驚異に値する。二人の死後、彼らを祀る様々な神殿が建立されるようになり、そのうちのいくつかがテーベ地方で掘り出されている。
二人は、とりわけテーベの王室のネクロポリスにあった職人の村、デル・エル=メディーナの住民に特別に厚く崇拝され、守護神とみなされていた。ルーヴル美術館のこの小像を含む約20体ほどの一連の小像が現存するが、エジプト学で有名な美術館に四散している。ジェフティヘルマケテフは、ラメセス2世の時代(前1279-前1213年)に、デル・エル=メディーナに住んでいた人物で、石切工として働いていた。この小像は、彼が神殿に奉納するために作らせたもので、年代は紀元前13世紀のものと特定できる。

出典

- Les artistes de Pharaon. Deir el-Médineh et la Vallée des Rois, catalogue d'exposition, Paris, 2002, notice 211.

- ANDREU G., La statuette d’Ahmès Néfertari,  éd. Service culturel du musée du Louvre, coll. Solo (8). Paris, 1997.

- ANDREU G.,  RUTSCHOWSCAYA M.-H., ZIEGLER C., L’Egypte ancienne au Louvre, Hachette Littératures, Paris 1997, p. 154/156.

作品データ

  • 神格化されたイアフメス・ネフェルトイリ(アハメス・ネフェルタリ)王妃

    新王国時代、第19王朝、ラメセス2世治世下(前1279-前1213年)

  • 丸彫彫刻小像:シアーバターの木に彩色台座:アカシア

    高さ35.50cm、幅7cm、奥行き18cm

  • 1827年に購入

    N 470

  • 古代エジプト美術

    シュリー翼
    2階
    新王国時代:ラメセスの時代 紀元前1295‐紀元前1069年頃 王子と廷臣
    展示室642

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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