Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>聖水盤

聖水盤

© 2011 Musée du Louvre / Philippe Fuzeau

工芸品
17世紀

執筆:
Barbier Muriel

この聖水盤は壁に掛ける板からなり、その下に小さな容器がついている。板は「羊飼いの礼拝」を表わす浮彫で装飾されている。この作品は浮彫と彫金を組み合わせたもので、金銀細工師ニコラ・ドローネー(1646–1727年)の作品である。ドローネーの経歴におけるひとつの重要な指標であり、キリスト教と結びついた17世紀の金銀細工作品の数少ない作例である。

浮彫と枠

浮彫は卵形と箭形(やじり形)のフリーズで強調され、四隅はリボンとバラの格子で装飾した幾何学的なくぼみで目立たせてある。両側の縦長の部分は羽のある天使の頭部を表している。絵の上のコーニスにある古代風小ランプの脇にも天使の頭部は見られる。「羊飼いの礼拝」を表わす浮彫は、ピサ(イタリア)のドゥオモ付属美術館が所蔵する金めっきしたブロンズの小型円形板にきわめて近い構図をもつ。この浮彫2点は、ダレとオードランがシャルル・エラールをもとに彫った版木によく似ている。これは1647年にパリで出版された『ローマの聖務日課書』のために制作されたものである。しかしこの聖水盤の制作はおよそ1665年以降と考えられ、図案は他でもないドローネーの義兄弟で彫刻家コルネイユ・ヴァン・クレーヴによるものに違いない。鋳造による枠の力強い浮彫は、直線的なフリーズや浮彫と丸彫によるいくつもの装飾と並置され、中央の優雅で洗練された浮彫と対照的である。こうした多様な技法は、ドローネーの才能の全く異なる二面を示す。

クロード・バラン1世の影響

コーニスの突出部とくぼみ、それに表情豊かな天使の顔は、ミシェル・フェリポーの十字架形聖遺物箱を想起させる。これはクロード・バラン1世(1615–1678年)が1665‐1666年に制作したもので、ヴィトレ(フランス)のサン・ニコラ美術館に保管されている。この頃のドローネーにバランの影響が見られるのは驚くべきことではない。事実1677年、ドローネーはバランの姪と結婚するが、結婚時の取り決めによると、彼は2年間バランの工房でバランのために有給で働くことになっていた。ドローネーはバランの指示を受けて働いていたため、その代弁者でしかなかった。

出典

- BIMBENET-PRIVAT M., Les Orfèvres et l'orfèvrerie parisienne de Paris au XVIIe siècle, Paris, 2002, t. 2, pp. 371-373.

作品データ

  • Nicolas Delaunay

    聖水盤

    1677−1678年

    ダヴィッド・ダヴィッド=ヴェイル・コレクション旧在

    フランス、パリ

  • 打出し、鋳造、彫金、および金めっきを施した銀

    高さ27.5cm、幅15cm、高さ(浮彫)10.3cm、幅(浮彫)8.2cm

  • 1971年、匿名による寄贈

    OA 10416

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    アンリ4世
    展示室520

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する