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作品 肩帯をかける裸体の青年

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

肩帯をかける裸体の青年

© 1995 RMN / Gérard Blot

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この小像は、軍人が頻繁に参拝したと思われる神殿があった、イタリアのファルテローナ山で発見された奉納品置き場に由来する。小像は、肩帯をかける青年の裸体を表現し、おそらく柄付き大燭台の上部を装飾していた。一部の者はこれがヴルチの工房に帰属すると主張し、他の者は、前5世紀初頭大量のヴルチのブロンズ製品が取り入れられ、その後それが模倣された、エトルリア・パダナの工房に由来するという。

ファルテローナの奉納品

この小像は、ロマーニャ地方とエトルリア北部を結ぶ道の脇に位置する、小さな湖付近にある、イタリア中部のファルテローナ山にて、1838年発見されたブロンズ製奉納品の稀に見る奉納品置き場に由来する。これら全体は、前6世紀末とヘレニズム時代の間に製作された品々を含んでいた。そこには、620体の小像、人物像(それらのいくつかは、ロンドンの大英博物館からルーヴル美術館に渡った)、家畜を表現したもの、2000個近くの武器の破片、人体の一部分(頭部、上半身、腕、脚など)、そしていくつかの硬貨などが存在した。この場所で崇拝された信仰は、病を治す神々に向けられていたようである。多大な数の武器や戦士の小像はまた、ヘラクレス像も発見されたこの神殿への、比較的多くの軍人の参拝を証明している。

柄付き大燭台の装飾に使用された戦士像

ルーヴル美術館の小像は、両刃の剣の鞘を固定するため、右手で肩帯をかける裸体の青年の姿の、これらの戦士のうちの一人を表現している。がっしりとした体格と人物像の姿勢は、クラシック時代のギリシア作品に反映している。ブロンズ鋳金師は、前5世紀中頃ギリシア人彫刻家により作り上げられた均整であるコントラポスト(両肩と腰の傾きの反転)を転写しながら、ポリュクレイトスの教えをこの作品で活かしている。刳り形の基盤に置かれたこの小像は、おそらく柄付き大燭台の上部を装飾していた。

ヴルチまたは、エトルリア・パダナの製品

この作品は前4世紀の最初の数十年に、蝋型無垢鋳造技術により作り上げられた。一部の者は、時にこの作品をヴルチの工房に由来すると主張していたが、これはどちらかというとエトルリア・パダナのスピナの工房にて製作されたと思われる。というのもヴルチのブロンズ製品はこの地に、前5世紀初頭に大量に輸入され、その後スピナの職人により模倣されたからである。

出典

- HOSTETTER E., Bronzes from Spina, Mayence, 1986, p. 197, n 29.

- Civiltà degli Etruschi, Florence-Milan, 1985, n 10.30.6, p. 285.

 - CRIOSTOFANI M., I Bronzi degli Etruschi, 1985, n 4.8, p. 256.

作品データ

  • 肩帯をかける裸体の青年

    前400‐370年頃

    ファルテローナ山、イタリア

    ヴルチ、エトルリア・パダナ

  • ブロンズ、蝋型無垢鋳造技術

    高さ12.5cm

  • 旧ルーヴル美術館収集品

    Br 292

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    エトルリアII
    展示室421

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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