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作品 背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

© 2010 RMN / Martine Beck-Coppola

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Catherine Voiriot

この2脚の肘掛け椅子は、背もたれが平らなことから、「王妃の(à la Reine)」椅子と呼ばれる。サン・クルー城のルイ16世の娯楽の間のための12脚の肘掛け椅子一式の一部であった。ニューヨークのメトロポリタン美術館にもこの一式のうちの一つが保存されている。材料はくるみ材で、バラの模様があるブロケード織りの布が上張りされている。背もたれと座枠は、同じ小さなバラの花装飾の組み紐文の縁飾りで飾られている。

ジャコブの肘掛け椅子

ルーヴルのこの2脚の肘掛け椅子には証印が押されていないが、後ろの座枠の裏に手書きのはり札があり、それによって椅子専門の指し物細工師ジョルジュ・ジャコブ(1739-1814年)の作品である、とすることができる。ジャコブは彫刻と金鍍金の制作を担当していたため、制作に関わった他の職人の名は知られていない。上張りはカパンが納入した。この上張りはタッシナーリによって1948年、オリジナルに忠実に ―リヨンの織物、緑の地、バラのデザイン― 再現された。

ルイ16世様式

この背もたれがまっすぐの肘掛け椅子はルイ16世様式のものである。その特徴としては、(ルイ15世様式の弓なりになったものと違い)まっすぐでろくろ加工がされた脚、舟形のひじ掛け、などが挙げられる。ルイ15世様式の「王妃の」椅子と同じように、ここでも背もたれはまっすぐであるが、ジャコブはこの作品において背もたれが四角い肘掛け椅子を構成した。背もたれが四角で、「王妃のように」まっすぐである、と言う。

サン・クルー城

サン・クルー城は、ルイ14世の弟のオルレアン公フィリップのため、17世紀末にジュール・アルドゥアン・マンサールによって建てられた。1785年にマリー=アントワネットが城を購入する。内装の改装工事は、建築家のミックの指揮の下施工される。その後家具調度品を取り替える作業が行われた。ジャコブの12脚の肘掛け椅子は、城の軸にあたる娯楽の間に置かれ、そこは3つの窓から光が入り、正面入り口に面した部屋だった。

出典

Verlet Pierre, Le mobilier royal français, Paris, 1955, pp. 152-154, pl. XXXVI-XXXVII.

Catalogue de l'exposition Vingt ans d'acquisition au Musée du Louvre 1947-1967, n 285.

Pallot Bill, Le Mobilier du Musée du Louvre, tome 2, Dijon, 1993, pp. 166-168.

作品データ

  • ジョルジュ・ジャコブ(1739-1814年)、指し物細工師

    背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

    1787-1788年

    サン・クルー城、ルイ16世の娯楽の間

    パリ

  • くるみ材、バラ模様の絹織物(カパンが納入した当初の上張りを基に織りなおされた)

    高さ1m、幅0.75m、奥行き0.62m

  • 1948年に蒐集

    OA 9449 a, 9449 b

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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