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作品 背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

© 1965 RMN / Droits réservés

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

これらの3脚の背もたれがまっすぐの肘掛け椅子は、装飾美術館とヴェルサイユ宮殿にも分散して保存されている、一連の調度類の一部である。このセットは、サン・クルー城のマリー=アントワネットの寝室を飾っていたもので、1788年の国王夫妻の春の行幸の際に納入された。異なる職人の協働の成果であるこの椅子のセットは、彼らの仕事の質の高さや、すばらしい独創性を示している。

サン・クルー城とルイ16世時代の王室の注文品

サン・クルー城は、王妃マリー=アントワネットがオルレアン公から1785年に購入した。初めは、他の居城から持ってこられた簡素な家具や、大急ぎで注文された調度品が、城に配置された。その後王室家具調度管理官は、国王夫妻の、1788年の春の行幸の際に、すべての居殿に新しい家具が置かれているようにするため、最上質の椅子の制作を命令した。この注文に関しては、王室家具調度管理官の新しい長官であったマルク=アントワーヌ・ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレと、新しい大蔵大臣のカロンヌの、王室の居城を新しく改装し直す、という意向の延長であった。彼らがその地位に着いたのは1783年のことで、この仕事を指し物工、ジョルジュ・ジャコブや、ジャック・ブラール、ジャン=バティスト=クロード・セネに依頼した。

マリー=アントワネットの寝室の調度品と、その作者たち

これらの指し物家具の制作には、数人の職人の介入が必要であった。王室の調度品請負人のジャン・オレが、1787年9月に、サン・クルー城のマリー=アントワネットの寝室の装飾をすべく命を受ける。寝室には、肘掛け椅子が6脚(現在ルーヴルに3脚、パリの装飾美術館に3脚保存)、ベルジェール(肘掛け下が布に覆われた肘掛け椅子)2脚、暖炉のスクリーンが1台、屏風1枚(すべてヴェルサイユ宮殿蔵)、ポーランド式天蓋付き寝台1点、折り畳み式スツール(脚がX字型のもの)が6脚、スツール1脚、足台が1点(現在はすべて消失)、が置かれていたはずである。蝋でできた(縮小)模型が彫刻師のマルタンによって作られ、そして指し物細工はジャン=パティスト=クロード・セネが制作し、アレクサンドル・レニエが彫刻を担当し、シャタールが金箔、そしてじゅうたんの織工カパンが全体を、中国人像と風景画が描かれた白い絹のペキン織で上張りをした。

非常に豪奢な装飾の家具調度

ルーヴルの椅子3脚は、この時代の古代オリエントに対する嗜好をあらわしている。これらは、テンプル宮のアルトワ伯のトルコ風小部屋の椅子(同じくルーヴル蔵)の、流れに組み込まれるものである。実際、これらの椅子の脚は矢筒の形をし、矢が施されており(フォンテーヌブロー宮殿のマリー=アントワネットの内殿の私室の椅子にも見られる模様)、縦材と横木には連なる玉縁飾りと、図案化された蓮華の花が施され、それらはすべてほとんど幻影的ともいうべき、オリエントの豊かさを思い起こさせる装飾要素である。バラの冠といった他の要素は、むしろルイ16世様式の家具の洗練を思い起こさせる。偏円アーチ型の背もたれの、横木に配置された鷲については、王妃のオーストリアの出自を思わせる。これらすべての要素は、制作者の豊かな独創性や、彫刻の質の高さを証明している。

出典


作品データ

  • ジャン=パティスト=クロード・セネ、 アレクサンドル・レニエ、 シャタール、 カパン

    背もたれがまっすぐの肘掛け椅子1対

    1787年

    サン・クルー城のマリー=アントワネットの寝室;1805年、第一帝政下ではブリエンヌ邸のナポレオン1世の母君のアパルトマン;1817年、軍司省に邸宅と調度類の売却

    パリ

  • 金箔を貼った木材、近代になって取り替えられた上張り(絹)

    高さ1.05 m、幅 63 cm、奥行き60 cm

  • 1912年軍司省より受領

    OA 6638, OA 6639

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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作品の補足情報

張り札:‐手書きで加筆された印刷札『1788年 王室家具調度管理官 / (白紙)の命により/ No3/ シャタール、絵付け・金鍍金工/ Fauxbourg Montmartre./ パリにて/ 王妃の寝室の調度のため/ サン・クルーにて』‐手書きの張り札:『王妃の寝室の調度のため/ サン・クルーにて/寝室/No8』‐印刷された張り札:『SC(王冠)[サン・クルー]/ No45』