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作品 葬祭用帯状金板

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

葬祭用帯状金板

© 2009 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
アルカイック時代のギリシア美術(前7-前6世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

この薄い金板は、アテネとピレウスの間のアッティカ地方にて発見された、紀元前8世紀の墓に由来する。葬祭用装身具の一部であるこの板は、この時代のアッティカ地方の壺を装飾する、幾何学模様と動物に類似する柄により構成された、型押し装飾がされている。ライオン、雌鹿、雄鹿は、敷き詰められ一本の線で表現され、その中には牧草を食べるものと前進するものがいる。この装飾の用語は、東洋の作品とレパートリーの、アテナイ生産品への影響を意味している。

葬祭用装身具

この薄い金板は、1872年、聖なる扉(ピレウスの港の傍)近くの、アテナイの外壁の外にて発見された墓所の発掘をしている最中に出土した。これはその翌年、収集家オリヴィエ・レイエが取得した後、ルーヴル美術館に蒐集された。この作品に類似する、多くの装飾品の部品がコリントス地方とアッティカ地方の墓にて発見された。帯状の板、王冠、死者の顔面に置かれた口の覆いは、おそらく葬式に使用されるためのものであったのだろう。この作品は、死者の頭の周りに装着されていたと思われる。それは、その両端に開けられた孔に通された紐により、頭に固定されていた。

移動する動物を型押しした装飾

金の薄板は、槌打ちされその後、彫刻された母体を使用し得られた、型押しされた薄浮彫により飾られた。金銀細工師は柄の反復作用を利用しながら、動物が描かれた帯びの二つの区域に同じ母体を使用した。移動する動物のフリーズは、この装身具の大部分を占めている。それは刻み目を付けられた縁取りにより両脇を囲まれている。ライオンに追いかけられた雌鹿と雄鹿は、敷き詰められた一本線で表現され、その中には牧草を食べるものと猛獣のほうに振り返るものなどがいる。この動物装飾は、この時代の金銀細工で好まれた主題のうちの一つである。これら人間と動物が対立する戦いの場面と、全体が幾何学模様の構成は、この種の装身具にも頻繁に見られた。

東洋のモチーフに着想を得たと思われる、アッティカ地方の生産品

この作品は、紀元前8世紀の間アッティカ地方の工房にて制作された。しかしながらそれは、大陸のギリシアと近年、近東と小アジアに創立したギリシア都市とを合体させる、深い絆を証明している。この装飾は、同年代のアッティカ産の壺を装飾する動物柄のフリーズに類似する。しかしそれはまた、東洋の装飾レパートリーにも着想を得たようにも思われる。そのことからこの種の装飾を、アテナイの工房で活動した移民の職人による作品だと推測するものもいる。葬祭用帯状板は、幾何学様式時代の最後の数十年間に製作され、次の世紀のオリエンタルな装飾用語が獲得した人気を前兆する。

出典

Grünwald Ch., "Zur frage der tradierung mykenischen Bildguts an die geometrische Kunst", Festschrift für Nikolous Himmelmann, 1989, p. 27-33, pl. 6, fig. 1
Ohly D., Griechische Goldbleche des 8. Jahrhunderts v. CHR., 1953, p. 20, n A5, pl. 2, 2, 7, 1

作品データ

  • 葬祭用帯状金板

    紀元前8世紀

    アテネ、ギリシア

    アッティカ地方、ギリシア

  • 高さ:3,3cm;幅:48,7cm

  • レイエ・コレクション、1873年取得

    Bj 93, Bj 94

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    シュリー翼
    2階
    ブロンズの間
    展示室663

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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