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作品 長椅子1脚と肘掛け椅子6脚のセット

工芸品部門 : 18世紀:新古典主義

長椅子1脚と肘掛け椅子6脚のセット

© 2010 Musée du Louvre / Studio Sébert

工芸品
18世紀:新古典主義

執筆:
Muriel Barbier

この一式は、長椅子1脚と肘掛け椅子6脚から成り、ラ・ロッシュ・ギヨン城(ヴァル・ドワーズ県)―アンヴィル公爵夫人が1764年と1769年の間に改装をした―に由来するものである。これらの椅子は、公爵夫人の大広間にあり、指し物職人のニコラ・ユルトー(1720-1771年)が制作し、ゴブラン製作所で織られた上張りが施されている。様式としては、1760年に生まれた、以降様式の特徴を示している。

ラ・ロッシュ・ギヨン城の改装

1764年から1769年にかけて、アンヴィル公爵夫人、旧姓名マリー=ルイーズ=ニコル=エリザベート=ド・ラ・ロシュフコー、は彼女が所有するラ・ロッシュ・ギヨン城(ヴァル・ドワーズ県)、特に大広間を改装する。装飾は新古典主義の新しい流行に忠実に実現された。アンヴィル公爵夫人は1768年初頭、『エステル記』を主題にした、4枚の一連のタピスリーを注文した。また彼女は、同じ部屋に、ルーヴルの一式を含む、長椅子を2脚と肘掛け椅子を12脚のセットを注文した。木組みは、すでに公爵夫人の懇意の職人であった、ニコラ・ユルトーが制作し、1769年末にはすべてが納入された。それらは壁を背にして配置される椅子であった。

ゴブラン製作所の上張り

『エステル記』を主題にした壁布を納入した、ゴブラン製作所は、それと色調がよく似た椅子の上張りを届けた。椅子はそれぞれ、多色彩色の花束からなる、異なる模様の布で覆われ、深紅色のダマスク織をまねた赤の地の上に描かれている。花の周りは、もう一段暗い赤の影で縁取られ、この技巧は、ゴブランにおいてこの種の椅子のためには、この一度だけにしか用いられることはなかった。花束は、製作所の絵師、モーリス・ジャックとルイ・テシエが下絵を描いた。

1768年には改新的であった椅子

様式の面から見ると、これらの椅子は、以降様式の最も特徴的な要素を示すもののひとつに数えられる。座枠の線は未だに変化に富み、端にばら模様が施された、アーチ型の背もたれは、肩の張り出しの面影を残している。同様の装飾は長椅子上にも見受けられる。その背もたれは3つの偏円アーチに分かれ、大きなばら模様がその間を飾っている。しかしその反面、鞘型で、ろくろ加工の脚の付き方やデザインは、ルイ16世様式の椅子の型を予告するものである。実際、脚は、ルイ15世様式の椅子のように、隅にななめ45度の角度ではなく、座枠の延長線上に正面を向けて付けられている。脚の上部には、幕板から飛び出た、さいころ型の連結部分が見られるが、これは家具職人の、曲線的なフォルムから抜け出すことに対する、ためらいを感じさせるような古風な用法である。最後に、肘掛けの支え木は、豊穣の角の形をしており、これはまったく新しいデザインであった。それは直角に、前面の脚の上に配置され、脚をより際立たせるためにさいころ型の連結部分に乗せられている。 

出典

- PALLOT, B.G.B., Le Mobilier du musée du Louvre, t. 2, Paris, 1993, pp. 110-113.

作品データ

  • 証印:ニコラ・ユルトー

    長椅子1脚と肘掛け椅子6脚のセット

    1768年頃

    アンヴィル公爵夫人(旧姓ロシュフコー)の大広間、ラ・ロッシュ・ギヨン城

    パリ

  • 金箔を貼ったブナ材、ルイ・テシエの型を基にしたゴブラン製作所の上張り

    肘掛け椅子:高さ98 cm、幅67 cm、奥行き57 cm長椅子:高さ1.03 m、幅1.94 m、奥行き0.63 m

  • 1967年に蒐集

    OA 10290, OA 10291, OA 10292, OA 10293, OA 10294, OA 10295, OA 10296

  • 工芸品

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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