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作品 階段を上りながら子山羊を運ぶ人

古代オリエント美術部門 : イラン

階段を上りながら子山羊を運ぶ人

© 1990 RMN / Philippe Bernard

古代オリエント美術
イラン

執筆:
Giraudon Catherine

廷臣は新年の饗宴に食事にする子山羊をもって階段を上がる。これはペルシアの帝都ペルセポリスから到来したアケメネス宮殿の装飾の断片をなす石製の装飾浮彫である。

威光ある帝都

ペルセポリスは、ダレイオス大王(紀元前522-486年)によってペルシア人の発祥地であるファールス地方に創設された。政治と宗教の帝都であったペルセポリスは、日乾煉瓦製の壁こそ消滅したが、今日遺跡にくっきり浮き出る唯一石の部分(テラスの壁、門、階段)の彫刻装飾の図像によって、帝国の勢力を賛美している。これらの物語風の浮彫は、来訪者に行き先を告げ、また彼らが列席することが出来なかった一部始終の出来事をわかりやすく説明している。それはマズダ信仰の重要な祭りであり、春の目覚めに捧げられた新年の儀式である。その一日は貢物を運ぶ行列に続いて重要な王の謁見の列席で始まる。最後に祭りを締めくくりであっただろう饗宴は、廷臣の一群よって喚起さられている。

忠実な廷臣

当初は極彩色であっこの灰色の石灰岩製の浮彫は、階段装飾の破片である。男は生きた子山羊の折り曲げられた前脚を持つ一方で、右手で首を持ち脇に挟み左方に向かって階段を上がっている。この人物は足首で止まるペルシア風のパンタロンに、長袖でウエストにベルトが締められたラッパ形のチュニックを着ている。また首と顔の下を隠す布で補われたフェルト製の丸い縁なし帽をかぶっている。この浮彫は1931年にオリエント部門によって取得されたが、それが出土した宮殿内の正確な位置は知らされていない。しかしながら、これと同一の人物は、料理、壺または動物を運ぶ廷臣の行列に見うけられる。図像規範は、メディア人とペルシア人、そしてメディア人によって常に運ばれる饗宴用の生きた動物が交互に来るよう意図されている。

繰返し現れるテーマ

ペルセポリスから到来した他の2枚の浮彫には、帝国を構成するペルシア人とメディア人の2民族が描かれている。スーサには、同時代に貢物を運ぶ廷臣たちが描かれて階段を飾っていたが、それらは彩釉煉瓦で造られている。またそれらは、ホルサバードにあるサルゴンの王宮(紀元前8世紀末)装飾の調度品や饗宴用の料理を運ぶ廷臣たちの行列が描かれた浮彫から着想を得ている。

作品データ

  • 階段を上りながら子山羊を運ぶ人

    紀元前5世紀

    ペルセポリス(イラン)

  • 石灰岩

    高さ38cm、幅75cm、奥行き13cm

  • 1931年取得

    AO 14050

  • 古代オリエント美術

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
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開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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