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作品 青年頭部を模ったオイノコエ

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門 : エトルリア美術(前9-前1世紀)

青年頭部を模ったオイノコエ

© 2000 RMN / Hervé Lewandowski

古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術
エトルリア美術(前9-前1世紀)

執筆:
Astier Marie-Bénédicte

エトルリアでは、オイノコエ、オルペまたはカンタロスなどのワインを支給する目的である、ブロンズ製、テラコッタ製の壺は通常、人間の頭部の形をしていた。これらは頻繁にブドウとワインの神、ディオニュソスの伴侶、サテュロスやメナドたちを表現する。この作品の青年は、額に紐で固定された飾玉が示すよう、生まれながら自由の身の、単なる酌をする召使であると思われる。整った楕円形の顔は、クラシック時代のギリシアで作り上げられた、彫刻の型に着想を得ている。

シュンポシオンの壺の生産

エトルリアではギリシアのように、オイノコエ、オルペまたはカンタロスなどのワインを支給する目的である、ブロンズ製、テラコッタ製の壺は通常、人間の頭部の形をしていた。これらは頻繁にブドウとワインの神、ディオニュソスの伴侶、サテュロスやメナドたちを表現する。この形象陶器の型は、エトルリアに広く輸出された、前5世紀アッティカ地方の食器より生まれたと推測される。その三つ葉型の口、男性頭部型の胴部をもつこのブロンズ製のオイノコエは、そのことから宴会(シュンポシオン)の際に使用された、豪華な食器セットの製品に完全に属している。これらは、ガビエス(ローマより18km)のジュノンの神殿付近に埋まっていた、おそらく奉納品置き場にて発見されたと思われる。19世紀初頭この作品は、マルメゾン(パリ郊外)のコレクションに保管されていた、ジョゼフィーヌ皇妃の財産目録に記載されていたが、それは女性頭部を表現した水差しのように叙述されていた。

酌をする召使と自由の身の男の姿

しかしこれは額の上に紐で固定された、小型の円いペンダント(飾玉)にて、自由の身の男とされた、酌をする召使にすぎない。この象徴は、エトルリアの彫像や、前4世紀の墓の壁画にて頻繁に出現している。これは、最も頻繁に首の周りに掛けられたペンダントのように、または腕輪にさげられ身に付けられていた。そしていくつかの例は、頭部に細い帯、または王冠型髪飾りのように固定されていた。金製の複数の例は、同時代の墓場にて発見された。

ギリシア彫刻に刻まれた文字

平然とした青年の表情は、クラシック時代のギリシア工房にて生み出された、彫像の型に着想を得ている。顔の整った楕円形、輪郭の理想化、完全に直線の鼻、厚ぼったい口、尖った顎は、前5世紀、4世紀に彫られた人物像を想起させる。髪は細かく彫刻され、線刻された眼の瞳孔はやや刳り抜かれている。顔のモデリング、髪の線刻された細かい毛筋は、前5世紀に制作され、ローマのヴァチカン美術館に保管されている巨大なブロンズ、トーディのマルスに反映しているようである。この壺の要因、髪の加工、顔の輪郭の端整さを、オルヴィエート(エトルリア中部)の工房で制作されたブロンズ製彫像に類似させるものもいる。その理由からガビエスのオイノコエは時に、この都市のブロンズ鋳金師の作品のように考えられる。

出典

S. Haynes, "The Bronze Head-vase from Gabii in the Louvre : its History and Echoes", Italy in Europe : Economic Relations 700 BC - AD 50, 1995, p. 177-186.
M. Cristofani, I Bronzi degli Etruschi, 1985, n 115, p. 291-292.

作品データ

  • 青年頭部を模ったオイノコエ

    前5世紀末‐4世紀初頭

    ガビエス、イタリア中部

    オルヴィエート(?)、エトルリア

  • 鋳造、線刻されたブロンズ

    高さ30.2cm

  • 旧マルメゾン・コレクション、1824年取得

    Br 2955

  • 古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術

    ドゥノン翼
    1階
    エトルリアII
    展示室421

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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