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作品 音楽家、オルフェウスかアリオン

工芸品部門 : ルネサンス

音楽家、オルフェウスかアリオン

© 2007 Musée du Louvre / Martine Beck-Coppola

工芸品
ルネサンス

執筆:
Sophie Baratte

この小さなブロンズ像は、古代風の鎧を身につけ、竪琴を手にもつ歌い手を表わしている。彼は豊穣の角と、いるかに乗るプットに飾られた標石の上に座っている。この小像の非常に柔らかい線から、ブロンズの鋳造のために制作された蝋型を想像することができる。

主題

この小像は長い間、ギリシアの詩人、音楽家のアリオンを表わしたものであると考えられていた。紀元前5世紀のギリシアの歴史家、ヘロドトスによると、アリオンは海賊により海に放り出され、彼の竪琴に魅せられたいるかに助けられた、とある。しかしアリオンはいるかにまたがっていた、とあり、ここではその記述と食い違って、台座のいるかは純粋に装飾的で、場面には直接関わっていない。これとよく似た、竪琴を持つ古代風の鎧を身に付けた音楽家の像は、1497年に出版されたオウィディウスの『変身物語』の木版に見ることができるが、そこで表わされているのは、トラキアの王オイアグロスと叙事詩を司るムーサ、カリオペの息子で、アルゴナウテス(アルゴー号の乗組員)の遠征に参加したオルフェウスである。

作者の推定

小像の顔は、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の《叫ぶ騎士の小像》に非常によく似ているが、その騎士もこれによく似た鎧を着ており、その作品はリッチョの傑作と考えられている。
アンドレア・ブリオスコ、通称リッチョ(1532年に死亡)は、パドヴァの重要な彫刻家で、1507年に注文されたパドヴァの聖アントニウス聖堂の《復活祭の燭台》の作者である。ルーヴルに保存されている《デッラ・トーレの墓碑》(MR 1718)は、彼の死を目前にした作品の例として挙げられる。彼の作品として推定されているもののなかには、ブロンズ小像、サテュロス像、騎馬像などがある。

ブロンズ小像

ルネサンス期の人文主義者の蒐集品陳列室には、かならず古代、または近代のブロンズ小像が、持ち主の教養を示すために置かれていた。ルネサンスの芸術家の作品としての最初の小像が現れるのは、15世紀中頃である。その後はろうそく立てや、小箱、インク入れなどの実用品が陳列室に飾られるようになる。

作品データ

  • アンドレア・ブリオスコ、通称リッチョ(推定)

    音楽家、オルフェウスかアリオン

    1510年頃

    パドヴァ

  • 茶色の緑青ブロンズ

    高さ25cm、幅11cm、奥行き13cm

  • 1883年、シャルル・ダヴィリエの遺贈

    OA 9115

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    メダルの間
    展示室513

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

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