Go to content Go to navigation Go to search Change language

ホーム>作品と宮殿>コレクションと学芸部門>食卓飾

食卓飾

© 2011 Musée du Louvre / Philippe Fuzeau

工芸品
19世紀

執筆:
Barbier Muriel

ネーミ公爵ルイジ・ブラスキ・オネスティ(1745‐1816年)の大型食卓飾は、教皇ピウス6世の甥であるこの人物の全財産とともに、1795年にローマでフランス革命軍に没収された。この大型食卓飾は、ローマの金銀細工師にしてブロンズ鋳造師であるルイジ・ヴァラディエ(1726‐1785年)の作である。この人物は堅石や大理石を使った高価な作品を制作している。現在、この食卓飾には上にのっていた小さな部品が欠けているが、その一部は確認されてルーヴル美術館に保管されている。

ルイジ・ヴァラディエの傑作

ローマの金銀細工師にしてブロンズ鋳造師であるルイジ・ヴァラディエ(1726‐1785年)は、18世紀後半の最も創意に富んだ芸術家である。ヴァラディエはルーヴルが所蔵する大型食卓飾と同種の作品を複数制作している。1772年にはボルゲーゼ家の食卓飾を、1780年にはオーストリアのフェルディナント大公のためによく似た作品を、1784年にも同様の品をマドリッド駐在のポルトガル大使のために制作している。ブラスキが所有していたこの食卓飾は、ヴァラディエ作品の中でも最も印象的なもので、息子ジュゼッペの手を借りて制作したことがほぼ確実である。事実、この種の作品に関するジュゼッペの素描が保存されている。この食卓飾は、パラティナ(ファルツ)選帝候のローマ訪門に敬意を表してブラスキが主催した祝宴に使用され、強い感銘を与えた。

堅石と大理石の台

この台は大型の祝宴用テーブルほどの大きさがある。アメジストで縁取られた白大理石でできており、赤い箔の上に置かれた透明なアラバスター板で区切られている。中央にはエジプトのアスワン産の花崗岩でできた円板があり、緑色斑岩で囲まれている。両端はコルシカ産の緑大理石でできた段になっている。台についている脚は、金めっきしたブロンズ製のアカンサスの花籠飾りからなり、その上に大理石を丹念に彫刻した面が置かれ、花輪飾りが添えられている。面と面の間にはアラバスター板があり、メダルを収めるために28の窪みがついていたが、メダルは現在失われてしまった。これら金のメダルはローマ皇帝たちの横顔を表しており、それぞれ窪みの周囲にエマイユ(七宝)で名前が記されていた。これらは、美術館館長ドミニク=ヴィヴァン・ドノン(1747‐1825年)によって分解され、皇后ジョゼフィーヌ(1763‐1814年)のもとに送られた。

まさに美術館のような作品

この台の上には様々な品が置かれていた。柱廊や列柱、建築装飾で囲まれた大理石やブロンズの古代の小像を伴っていたのである。こうした建築装飾は現在すっかり失われてしまった。個人コレクションに所蔵される別の食卓飾が示すように、これらはヴァラディエ作品において大きな役割を担っていた。この台の上に、古代と近代の作品が並べられていた。中央の、トリトン4体で飾られた古代の赤大理石の台座には、エジプトの偶像3体と金めっきされたスフィンクス像3体があった。建築装飾にはカメオやフィブラ、小像が添えられ、その一部は修復されている。ヴィッラ・アルバーニの噴水、カピトリーノ広場のマルクス・アウレリウス帝騎馬像、ファルネーゼの捕囚、ボルゲーゼやメディチの壺等のミニチュアが置かれていたという記述からは、この食卓飾がまさに美術館として制作されたことがわかる。現存する僅かな部品は、今日ルーヴル美術館の工芸、彫刻、古代ギリシア・エトルリア・ローマの各部門に分かれて保管されている。この贅沢な工芸品は、つまり考古学とあらゆる学識の粋を集めたものだったのである。

出典

Alcouffe Durand, Luigi Valadier au Louvre ou l'Antiquité exaltée, Paris, Éditions de la Réunion des musées nationaux, 1994, pp. 128-177.

作品データ

  • ルイジ・ヴァラディエ(ローマ、1726‐1785年)

    食卓飾

    1784年

    イタリア、ローマ、ブラスキ・オネスティ公爵

    イタリア、ローマ

  • 大理石、アメジスト、アラバスター、花崗岩、緑色斑岩、金めっきしたブロンズ、エマイユ(七宝)

    高さ0.12m、幅5.065m、奥行き0.875m

  • フランス革命下の1815年に接収、1909年国立マルメゾン城美術館に寄託、1984年ルーヴル美術館に収蔵

    MR XI suppl. 139

  • 工芸品

    リシュリュー翼
    2階
    ヴァラディエ
    展示室553

来館情報

ルーヴル美術館 パリ フランス
地下鉄:1番線または7番線、Palais-Royal Musée du Louvre 駅
 
開館時間
月・木・土・日:9時-18時
水・金:9時-21時45分(夜間開館)

休館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
 
 

チケットを購入する